2020年6月議会

江上博之議員の議案に対する反対討論(2020年7月6日6月定例会)

市民犠牲を二度も押しつける都市高速道路の拡張計画は許せない
   江上博之議員

名古屋都市高速道路の新洲崎JCと黄金ICに新たな出入り口を設置する変更には反対
【江上議員】日本共産党名古屋市議団を代表して、反対討論を行います。

名古屋駅への自動車呼び込みは市の方針にも反する、時代逆行の計画
 第1の理由は、名古屋都市高速道路の理念に反し、都心域に自動車を流入させる計画だからです。
変更は、名古屋駅東西への自動車アクセス強化のためです。「通過交通を都心から排除しよう」という理念から全く逆に都心域に流入させるもので理念そのものを覆すものです。

名古屋高速道路の整備計画の変更
・新洲崎JCと黄金ICに新たな出入り口を設ける
・概算で570億円増(1兆6900億円 → 1兆7470億円)
・完成予定年度:2020年度 → 2027年度

再度の移転など住民犠牲を押し付け
 第2の理由は、住民の理解と納得を得ていないからです。
名高速の建設に対し、市民の反対運動をうけ、名古屋市議会、愛知県議会は「住民の理解と納得を得る」ことを含め3条件8項目を求めています。
 黄金インターの場合、中川区九重町、百船町は、40年前の都市高建設で154軒が移転を強いられ、今回34軒が強いられます。うち5軒は、再度の移転です。「立ち退くのは嫌だが、どうしてもというなら、移転先、その後の面倒もきちんと見てくれることが条件だ。高齢者の一人暮らしに貸すアパートはない」、「騒音・振動などに不安、環境対策が必要だ」の声を聞きました。2月10日の都市計画審議会では、計画への意見が53通あり、「住民の理解と納得を得る」ことを委員が求め、審議会会長も「住民の理解と納得をいただけるように丁寧なご対応を審議会としても、ぜひお願いしたい」と発言しています。
市の答弁は、「引き続き丁寧に説明する」というもので、「住民の理解と納得」は得られていません。

570億円もの投資はやめよ
 理由の第3は、市民犠牲の事業に570億円もの巨額投資を行うからです。
 以上で討論を終わります。

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