後期高齢者医療広域連合議会 8月定例会 一般質問 ③おんたけ休暇村を協定保養所に(岡田ゆき子・2020年8月18日)

協定保養所利用助成事業の拡充について  岡田ゆき子議員

保養所事業が健康増進になっていないという理由はなにか、現在の検討状況は
【岡田議員】現在は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、保養所の利用制限が行われていますが、コロナ後には、新しい生活様式の上で、利用が再開されていくことと思いますので、その前提としてお聞きします。
 2017年に犬山市のレイクサイド入鹿が閉館しましたが、新たにすいとぴあ江南が加わり、県内の保養所は現在、すいとぴあ江南、温泉ホーム松ヶ島、あいち健康の森プラザホテル、シーサイド伊良湖、サンヒルズ三河湾、豊田市百年草の6施設を対象とし、後期高齢者の方のご利用は、6施設合わせて年間、1万人余りとなっています。
 事業内容は、宿泊1回につき1,000円、年4回まで助成となっています。
 第2期保健事業実施計画(データヘルス計画)では、協定保養所について2017年度から国の補助対象外となったこと、事業について健康増進につながっていない可能性があるため、事業形態の変更の検討を今年度までに行う目標となっています。
 そこで、お聞きます。この協定保養所利用促進事業の目的は何か。健康増進につながっていない可能性があるとする理由はなにか、現在の検討状況についてお聞きします。

リフレッシュや健康の保持・増進が目的。健康増進効果がないといって2017年度に国庫補助は廃止、効果がないという明確な根拠がないので継続している
【給付課長】被保険者のリフレッシュや健康の保持・増進を目的に実施しており、対象施設は、県内での地域的なバランス、公共の宿か否か、交通アクセスや施設構造、価格等を基準に選定している。現在6か所の保養所と協定契約を締結し、宿泊費用の一部を助成しており、2019年度は6か所合計で10,140人の利用をいただいた。
 国の特別調整交付金を財源に実施していたが、国から「入浴施設、宿泊施設等の利用料に対する助成で、健康の保持増進効果が明らかではない」ものにあたると、2015年度から補助が縮小され、2017年度に国庫補助が廃止となった。
 これを受け、検討したが、2009年度から長年多くの被保険者が利用し、利用者数も増加、健康の保持・増進の効果がないという明確な根拠がない、事業目的に対してより効果的と言える適当な事業の実施方法がないことなどを踏まえ、今後も事業を継続したいと考えている。

シーサイド伊良湖が廃館されるのでおんたけ休暇村を対象に(再質問)
【岡田議員】今後も事業継続ということでしたので、今後も引き続き、より多くの方に利用していただきたいと思います。そのために、健康の保持・増進の効果を図るうえで、利用状況調査、利用者アンケート等ぜひ実施していただきたいと思います。
 協定保養施設は、高齢者が比較的安価で安心して保養を目的に泊まれる施設ですが、今後、シーサイド伊良湖が廃館になるとお聞きしています。
 そこで、名古屋市はじめ、県内の方にもご利用していただいている施設「おんたけ休暇村」について、現在、名古屋市民の国保加入者に1,000円補助しているところであり、利用のもっとも多い年齢層は65~74歳となっています。ところが、75歳になると補助対象外となるため、75歳以上の方の利用は大きく落ちます。
 県内の後期高齢者の方々も利用できる保養施設として「おんたけ休暇村」を加えていただき、75歳以上になっても、元気に出かけていただく、脚力を維持してもらう、連合長、来年度からぜひ検討いただきたいがどうか。お答えください。

当然入れてちょうと言いたいが、ちょこっと検討させて(連合長)
【連合長(河村市長)】名古屋市から、「3億円でどえらい立派になりましたので一遍遊びに来てちょう。飯もうまなりましたし、立派な望遠鏡がありまして、その望遠鏡も下で見られるように工夫がしてあり、ぜひ来てもらいたい」ということです。
 75歳になったら1,000円を外すという、そういうつれないことでは、わしも71歳ですけれども、こんなことでけちるような寂しい、心がにゃあ行政ではいかんわな。
 けど、刈谷市の保養所みたいなものとのバランスもあるで、若干検討はさせていただいているが、わしからすりゃあ、名古屋の施設だで、ようけ利用してもらいたい。やっぱり御嶽山は、御高いところということで、尾張名古屋でいうと富士山みたいなもんなんですわ。そこから水が流れて、ヒノキで名古屋城も今度木造になりますし、そのふるさとですので、相撲の御嶽海もみんなで応援して、盛り上げよう思っとりますんで。
 おんたけ休暇村も当然入れてちょうということですから。ちょこっと研究、研究までいかんけれども、刈谷市の話がありますんで、検討させてちょう。

心ある結果を(意見)
【岡田議員】おんたけ休暇村については、調査検討していただくということで、ぜひ心ある結果を出していただきたい。

減免制度と傷病手当の条件緩和で温かい制度に(要望)
【岡田議員】減免制度と傷病手当で、これまでの減免制度は条件が非常に厳しくて、今回、新型コロナで条件が緩和されたということで、助かる方が広まったということなんですね。これは非常に重要だと思いますし、国の負担で今は、その減免や傷病手当もされていますけれども、これは75歳以上の方の命を守るという立場で、ぜひ、条件を緩和していただくということを検討していただきたいと思います。
 10人に1人75歳以上で働いているというほんとに厳しい実態があります。そういう人たちは、生活の守りがなくなって本当に困るというときに、さっと支援される、そういう温かい制度にしていただきたいということを求めて、質問を終わります。

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