個人質問 江上博之議員(3月8日)
知事リコール運動の中心人物 河村市長の政治責任は免れない
江上博之議員は3月8日の市議会本会議で県知事リコールを巡る署名不正問題を取り上げ、同リコール運動の中心人物だった河村市長の政治責任を追及しました。 江上議員の個人質問 市会本会議録画中継でごらんください。
市民に謝罪し、徹底解明する責任が市長にはある
江上議員は「署名を推進した市長は市民全体に謝罪し、経過を徹底解明する責任があるのでは」と質問。河村市長は「こんなことが起こって、市民の皆さん
に申しわけないと(思っている)。真相究明は徹底してやっている」と述べました。
市長が不正に気づいた時点でなぜ調査しなかったのか江上議員は、「2月1日の時点では『まったく偽造を知らなかった』と言ったのに、22日になると『昨年11
月3日に分かった』と言い出した。なぜ分かった時点で調査しなかったのか」と追及。
河村市長は「11月3日に秘書から、同じような署名が多いという事を聞いた気がする。犯罪の事実があるとは知らなかった(から)」と述べました。
江上議員は「毎日署名数がどれくらいあるか聞いているはず。それに比べて5倍もあったらおかしいと思わない方がおかしい」と批判しました。
10年前の名簿情報を貸し出したのは大問題
江上議員は、河村市長が、10年前の市議会リコール(解散請求)の受任者3万4千人分の名簿を今回のリコール団体に貸し出したと発言した問題も追及。「名簿情報を第三者に提供しないとした約束(左・下の資料参照)に反する.大問題だ」と述べ、当時の受任者に謝罪するよう求めました。河村市長は「問題ない。市政改革に使うと書いてある」などと詭弁(きべん)を弄(ろう)しました。
市長の主張・行動に市民は賛同しなかった
江上議員は「市内の有効名は有権者のわずか1.43%、100人に一人にすぎない。中川区では0.86%で100人のうち1人も署名していない。市長は自身の主張、行動が市民の賛同を得られなかったと認めるか」と迫りました。
これに対し河村市長は「コロナ禍でしょうがない」「数がどうのこうのではな
い」などと居直りました。江上議員は「リコールを熱心に推進してきた者としての責任を聞いているのに市長は答えない。偽造に加担したのではないかと市民に疑われかねない」と主張。
さらに江上議員は「リコール署名運動が行われたときに、ベッドの不足が心配され、名古屋市は愛知県と協力してベッドを準備することが求められていた。感染第三波も心配されていた。そんなときに市長は署名運動に熱中したため、名古屋市のコロナ対策は大きな支障をきたした。自ら行ったことに責任ある発言をしない方は、市長職にいる資格はない」と厳しく批判しました。
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