2021年度予算組み替え動議 さはしあこ議員
日本共産党名古屋市会議員団は予算組み替えを提案しました。
3月19日、本会議で、さはしあこ議員が説明しました。その内容を紹介します。
新年度予算は、新型コロナ感染症の影響を受け続けている市民の暮らしや事業者の生業を立て直し、経済活動を力強く取り戻す予算にすることが不可欠です。
ところが、市長提案の予算は、多くの名古屋市民がコロナ感染によって、我慢を強いられているにも関わらず、一部の金持ちを優遇する市民税減税を続け、リニア中央新幹線の開業を前提とした名古屋駅周辺開発など不要不急の大型開発を進めるものとなっています。
新型コロナの収束が見通せない中、市民の切実な要求の実現と市民の命と暮らしを守ることを最優先にするために、以下の方向で抜本的な組み替えを提案します。
第1に、格差を拡大する市民税5%減税をただちに中止し、減税の財源確保のために進めている福祉や教育分野の民間委託・民営化などを中止します。
第2に、新たな税金の浪費につながる大型開発事業や市民生活に不要不急の事業は中止します。
第3に、それらの財源を活用して、新型コロナ対策として、無症状者も対象にしたPCR検査の拡充を図ります。厳しい市民の暮らしを応援するため、子育て支援を充実します。小中学校統廃合よりも少人数学級を進め、学校給食費の第三子以降の無償化制度を創設します。新型コロナで困窮している学生や若者を支援する奨学金返還制度を創設します。介護保険料、後期高齢者医療保険料の値上げを中止します。
次に、財源確保です。市民税減税の中止により税収を約91億円増額します。市民生活には、ただちに必要ないリニアを前提とした名古屋駅周辺開発、市民の納得が得られていない高速道路建設や名古屋城天守閣木造復元などへの支出を減額します。これらを含めた削減すべき事業から約40億円の一般財源を確保します。
以上、名古屋市民の暮らしと命を守り、コロナ危機を乗り越え、安心した日常を取り戻すため、市長に対し、一般会計予算案を速やかに組み替え、再提出されることを求めて、説明を終わります。
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