2021年6月議会
江上博之議員の議案に対する反対討論 (2021年7月6日)
住民の暮らしや環境を犠牲にした都心部への自動車流入拡大計画は容認できない 江上博之議員
都市高速道路整備計画の変更に対する同意には反対
【江上議員】日本共産党市議団を代表して、都市高速道路整備計画変更に対する反対討論を行います。
今回の計画は、都市高速道路が交差する中区の丸田町ジャンクションで、北方面から西方面へ向かう西渡り線、西方面から南方面へ向かう南渡り線を建設し、栄との連絡のための出入り口を建設するものです。そのために、平面道路の空港線と若宮大通の歩道に橋脚を建設するものです。
以下計画変更の反対理由です。
通過交通を都心から排除するという都市高速の理念に反する
第1に、都心域である名古屋駅前に続き、栄にも一般車の自動車流入を進めようというものだからです。名古屋都市高速道路の理念である「通過交通を都心から排除しよう、都心への自動車流入を減らし渋滞を解消しよう」に全く反するからです。
歩道に橋脚が林立、騒音や大気汚染など、住民に犠牲を押し付け
第2に、地域住民にとって、犠牲を強いるものだからです。歩道部分に橋脚が林立し、高層マンションの目の前を自動車が通過することになります。町が暗くなります。騒音、振動、大気汚染など環境が現状よりさらに悪化します。地域にとって、高速道路建設は住民に犠牲を強いるもので、反対運動がありました。反対運動があったから工期が伸びたと批判する声がありますが、環境破壊を許さず、公害対策が一定進められました。
住民犠牲を押し付けて1200億円もの巨額投資でいいのか
第3に、市民犠牲の事業に、今回の計画だけで約600億円、名古屋駅への自動車流入計画を含めると総額約1200億円もの巨額投資になるからです。
住みやすい良好な環境を守ります
誰もが良好な環境の下で住み続けられる名古屋をめざして、討論を終わります。
名古屋高速道路の整備計画の変更 ・新洲崎JCと黄金ICに新たな出入り口を設ける ・概算で570億円増(1兆6900億円 → 1兆7470億円) ・完成予定年度:2020年度 → 2027年度 ・さらに丸田町JCに栄出入口と西渡線・南渡線も |
キーワード:環境と防災、まちづくり、大型開発・ムダ遣い見直し、江上ひろゆき