議案に対する反対討論 さいとう愛子議員(12月8日)

 12月8日、日本共産党名古屋市議団を代表して、さいとう愛子議員が第180号議案「名古屋市保護施設条例の一部改正」に反対討論を行いました。その内容を紹介します。

 本条例改正案は、名古屋市厚生院の付属病院を廃止するものです。この附属病院は、一般病床140床と介護療養型医療施設64床を併せ持つ施設であり、2023年4月の名古屋市立大学病院化を機に、一般病床140床は市大病院に統合、介護療養型医療施設64床は廃止するという計画です。

 介護療養型医療施設は、医学的管理下で介護や医療を提供し、経管栄養や気管切開、痰の吸引など医療的ケアが常時必要な要介護者が長期療養される施設です。市内に同様の介護療養病床は厚生院を含めて7施設464床しかありません。厚生院の廃止により、その1/6が失われることになります。

 今年4月時点で介護療養病床の待機者は29人おり、昨年同月よりも12人増えています。さらに厚生院の64床を廃止すれば、重度の要介護者の行き場を奪うことになるのではないですか。

 厚生院の介護療養型医療施設を廃止することに対しては、新たな入所の受け皿をつくるのかどうかについても何ら方針は示されていません。このまま廃止することは認められません。

 加えて、厚生院特別養護老人ホームも廃止することは問題です。 以上反対理由を述べ、討論を終わります。

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