2021年11月議会
さいとう愛子議員の反対討論 厚生院の市大附属病院化や特養ホーム廃止には反対(2021年12月8日)
福祉と医療の総合施設=厚生院の廃止で、特養は廃止し、病院は名市大附属病院化で病床削減。安心した介護や医療が受けられない
さいとう愛子議員
【さいとう議員】日本共産党名古屋市議団を代表して、第180号議案「名古屋市保護施設条例の一部改正」に反対の立場で討論します。
附属病院204床中、一般病床140床を市大病院に、介護療養型の64床は廃止
本条例改正案は、名古屋市厚生院の付属病院を廃止するものです。この附属病院は、一般病床140床と介護療養型医療施設64床を併せ持つ施設であり、2023年4月の名古屋市立大学病院化を機に、一般病床140床は市大病院に統合、介護療養型医療施設64床は廃止するという計画です。
市内の介護療養型病床の1/6を廃止
介護療養型医療施設は、医学的管理下で介護や医療を提供し、経管栄養や気管切開、痰の吸引など医療的ケアが常時必要な要介護者が長期療養される施設です。市内に同様の介護療養病床は厚生院を含めて7施設464床しかありません。厚生院の廃止により、その1/6が失われることになります。
待機者は昨年より12人増え29人に
今年4月時点で介護療養病床の待機者は29人おり、昨年同月よりも12人増えています。さらに厚生院の64床を廃止すれば、重度の要介護者の行き場を奪うことになるのではないですか。
介護療養施設や特養ホーム(定員300人)の廃止で行き場を失うのではないか
厚生院の介護療養型医療施設を廃止することに対しては、新たな入所の受け皿をつくるのかどうかについても何ら方針は示されていません。このまま廃止することは認められません。
加えて、厚生院特別養護老人ホームも廃止することは問題です。
以上反対理由を述べ、討論を終わります。