後期高齢者医療広域連合議会 2022年8月定例会 2021一般会計決算への反対討論(さいとう愛子議員・2022年8月22日)
実態も見ずに医療現場や高齢者を 混乱させたやり方
【さいとう議員】認定第1号 令和3年度愛知県後期高齢者医療広域連合後期高齢者医療一般会計歳入歳出決算の認定について、反対の立場から発言いたします。
医療機関を利用する高齢者に保険証での利用をアピールしても12%程度
政府は、高齢者が医療機関を受診する回数が多いことから、マイナンバーカードをつくり、健康保険証として使えるよう登録することを広報してきました。昨年度は、県内の後期高齢者医療制度の被保険者の約61%にあたるマイナンバーカード未取得者に対し、交付申請書やリーフレットなどの送付を実施し計67,798,443円を支出しました。これにより、約49.6%の方が、取得するに至りましたが、保険証利用の登録は、約12.1%にすぎません。
カードリーダー設置も進まず、身近なクリニックでは10%しか使えない
マイナンバーカードの取得率は伸びても、医療機関の認証機器の設置は、高齢者が通う身近なクリニックでは、いまだに10%前後です。医療機関では、利用する患者が少ないと思われることや、紛失や漏洩をおそれ、導入に積極的になれないと聞きます。そこを無視して、後期高齢者に健康保険証として使えると広報してきたことは、実態を見ず、医療現場や高齢者を混乱させるものといわざるをえません。
以上の理由で、反対を表明し、発言を終わります。