名古屋港管理組合議会 みつなか美由紀議員(3月27日)名古屋港での風力発電と温室効果ガス削減のとりくみについて
【みつなか議員】
風力発電に関する調査費「風力発電事業基本計画調査」及び「名古屋港南5区風況調査」について、具体的な内容を教えてください。
【環境担当課長】
「風力発電事業基本計画調査」につきましては、事業手法の検討について、民間事業者との連携手法の事例調査や各種法の比較検討を行うとともに、サウンディング型市場調査において、民間事業者に対し、参入意欲などに関する意見をお聞きするものです。
「名古屋港南5区風況調査」は、現在の風力発電施設が立地する場所の隣接地において、既存風車のタワーと同程度の高さである約60メートルの観測等を設置し、風況観測を行うものです。
【みつなか議員】
今、説明をいただいた「サウンディング型市場調査」について、もう少し具体的にどのようにするのか内容を教えてください。
【環境担当課長】
サウンディング型市場調査では、本組合が南5区において風力発電事業に関する検討を進めていることを事前に情報発信したうえで、関心のなる民間事業者を幅広く募り、現地の状況を見ていただき、また、風力発電事業者への参入意欲や自らによる事業展開も含めて想定される事業手法などについて意見交換を行うなど、本事業に対する意向を確認していくよう考えております。
【みつなか議員】
わかりました。ありがとうございます。
では、次に「名古屋港南5区風況調査」と「風力発電事業基本計画調査」の関連性について教えてください。
【環境担当課長】
「名古屋港南5区風況調査」において観測された結果は、民間事業者による事業展開の可能性や事業手法などの検討を行う上で必要なデータとして、「風力発電事業基本調査」の中で行うサウンディング型市場調査などで活用してまいります。
【みつなか議員】
再生可能エネルギーは風力発電以外にも様々ありますが、ほかには何か検討しているものはありますか
【環境担当課長】
温室効果ガス削減に向けては、次世代エネルギーの利活用など様々な手法を用いて取り組む必要があり、再生可能エネルギーの活用につきましても、重要な取り組みの一つであるとかんがえております。こうした中、風力以外の再生可能エネルギーの活用につきましても技術革新や経済性の向上に向けた取り組みが進められていると認識しております。引き続きこうした動向を注視しながら研究してまいります。
【みつなか議員】
風力発電については、民間事業者の意見も聞きながら事業手法を検討するということですので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。
また、風力発電に限らず、他の自然エネルギーの活用や、二酸化炭素を吸収する、藻場や緑化への取り組みについても検討していただくよう要望します。
【みつなか議員】
もう一点、資料はありませんが。
当初予算の予算に関する説明書の14ページ、補正予算の予算に関する説明書の6ページに直轄事業にかかる組合債がありますが、新土砂処分場の護岸整備のための借り入れも含んでいるのかお伺いします。
【環境担当課長】
新たな土砂処分場の護岸整備については、国の直轄事業により継続的に行っておりますので、その財源となります組合債には当初予算、補正予算ともに含まれております。
【みつなか議員】
原則港湾内で処分するということであり、中部国際空港西側の護岸整備に支出されることには賛成しかねますと意見を申し上げて質問を終わります。
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