大阪・関西万博への修学旅行中止を求める申し入れ

 日本共産党名古屋市会議員団は、4月21日、坪田知広教育長に対し、大阪・関西万博が修学旅行先に含まれている学校については、子どもたちの安全を確保する観点から、早急に行き先の変更を検討するよう助言・指導を行うよう要望しました。

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修学旅行で大阪万博へ

 市内中学校(20)と小学校(3)が万博を修学旅行先として予定しています。要請をうけた教育支援部長から「万博を予定している学校からの聞き取りをおこなった。懸念点として、会場の混雑や移動・トイレ事情・会場内は電子マネーのみへの対応・メタンガスや災害などの安全面などが上がっている。下見も予定されていて、今後行先変更する可能性がある学校もある。保護者や子どもの不安には安心できる説明が必要」と現在の状況が示されました。

「ガス爆発の危険」「災害への対応不十分」                        子どもたちの安全守れるのか

 万博会場である夢洲は、現役の廃棄物の最終処分場であり、メタンガスが発生し続けています。昨年3月には建設中の作業現場でメタンガスに引火し爆発するという事故が起こりました。
 テストランの初日にはブラジルパビリオンで火災が発生し、原因は明らかにされていません。最終日の6日には、会場内のマンホールから爆発レベルのガス濃度が検知されました。
 また、雨風や酷暑など自然災害への対策も不十分です。開会初日には横殴りの風と雨の中、多くの人が入場規制で長時間待たされる状況でした。猛暑や気候災害に弱い場所であり、修学旅行で子どもたちが訪ねる場所として非常に危険です。

学校は「行先の変更」を選択肢に
教育委員会は学校に助言・指導を

 「命輝く」どころか、命に関わる有害な物質が出続けている万博への修学旅行を行うことは、子どもたちを危険にさらすことになります。党市議団は大阪・関西万博への修学旅行先を中止するよう要請しました。

情報提供・共有をしていく

 市議団からの「行先変更という選択肢を教育委員会から示す必要がある」という指摘に、教育支援部長は「修学旅行は学校長が判断する行事だが、教育委員会もまかせっきりではない」「行先変更ありきではないが、下見や先行して行った学校・大阪市などの学校からの情報を教育委員会がハブになって万博への修学旅行を予定している学校へ共有していきたい」とこたえました。

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