日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2007年7月13日発行

市民病院再編計画
守山市民病院の縮小スケジュールが明らかに
日本共産党市議団は撤回もとめる緊急の申し入れ

申し入れ書を手渡しました

守山市民病院の入院手術・出産の廃止などをふくむ「市立病院整備基本計画」について、名古屋市は「守山市民病院の再整備スケジュール」を明らかにし、8月2日には守山区民に対する説明会を開催しようとしています。

「再整備スケジュール」によれば、2008年4月から産科入院(分娩)を廃止し、順次改修工事をすすめ、2009年度には「緩和ケア」の稼動、2010年度には入院手術を廃止し、改修工事を完了する計画となっています。

これは、守山市民の意向や要望を全く無視しているものであり、日本共産党市議団は、7月11日、右のように緊急の申し入れを行いました。

申し入れに対して、病院管理課長は「5つの病院の経営を維持するにはこの計画しかない」「いまでも産科の医師3名で精一杯の状況で来年3月まで分娩機能を維持するのも大変。医師の確保が困難」と答えました。

守山区での説明会は、8月2日午後6時から8時まで、守山区役所3階講堂で開かれる予定です。

2007年7月11日

名古屋市長 松原武久殿

日本共産党名古屋市議団
団長 わしの恵子

守山市民病院の産科入院(分娩)の廃止に関する申し入れ

名古屋市は、緩和ケア病棟整備を含む市立病院整備基本計画の説明会を8月2日に行うと、守山区民に案内しています。これは、守山市民の意向や要望を全く無視しており、容認できません。また、病院管理課より発表された「守山市民病院の再整備スケジュール」には、2008年4月から産科入院(分娩)の廃止が明記されています。これは、市内で最も出生率が高く、若い世代が増えている中で、子育て環境を整備していく名古屋市の政策に全く反するものです。さらに、この7月には、守山市民病院において産科入院(分娩)の廃止を病院にて周知する計画があると聞きました。市民はお産の廃止を誰も望んでおりません。市民の納得のいかない中で、あくまでも計画を推進する姿勢に抗議し、以下の事項について申し入れます。

  1. 産科入院(分娩)廃止を撤回すること。
  2. 産科入院(分娩)廃止計画の案内は市民への説明と納得が得られるまで行わないこと。

以上

守山市民病院「再整備スケジュール」

  19年度 20年度 21年度 22年度 23年度〜
病床数 200床 200床 165床 95床 95床
4階病棟
50床
整、皮、眼、内
改修工事
15床
緩和ケア
15床
緩和ケア
15床
緩和ケア
3階病棟
50床
外、泌、内、小
40床 内科系病棟
内科系を中心とした慢性疾患
2階病棟
47床
産、小、内
改修 工事
47床
整、皮、眼、内
40床 整形外科系病棟
整形外科系を中心とした慢性疾患
1階病棟
53床
改修工事
職域健診センター、特殊ドック(脳ドック、女性ドック)、在宅緩和ケア相談室
外来棟  
 
緩和ケア
外来
改修工事
ペインクリニック外来
整備内容等 ・緩和ケア実施設計 ・4階病棟
 緩和ケア病棟整備(15床)
 工事:下半期
・2階病棟
 産科入院(分娩)の廃止
 分娩室・トイレ改修
 工事:上半期
・耐震改修工事
・緩和ケア稼動 ・基本的な手術は中央病院で対応
・簡単な手術は守山市民病院で対応