7月30日 運輸対策委員会 かとう典子議員
中部国際空港に2本目滑走路は不要
中部国際空港に2本目の滑走路建設をめざして、知事と中部財界が国に要望書を提出したり(7月6日)、財団法人中部空港調査会がシンポジウムを開く(7月27日)など、動きが活発です。
かとう議員は、「第2滑走路の実現には年間発着回数13万回以上に増やすことが目安といわれている。しかし、中部国際空港の発着回数は昨年度、10万7千回。国際貨物の取扱量も目標50万トンに対して昨年は23万9千トンだが、採算が取れるか」「8月2日に第2滑走路が稼働する関空と競合するではないか」と追及しました。
かとう議員は、「第2滑走路は利払いや維持費など、会社に影響が大きい。公共事業への目は厳しく国民的な議論が必要ともいわれている」と主張しました。
中部国際空港の業績目標と実績
05実績 | 06目標 | 06実績 | 09目標 | |
旅客数(万人)
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1,165
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1,200
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1,199
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1,330
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国際貨物取扱量(トン)
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23.3万
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30万
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23.8万
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50万
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発着回数
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10.6万
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10.7万
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05年度の旅客実績は愛・地球博の71万人を除く
大高南地区新駅
東側にパークアンドライドの設置を
JR東海道線の大高駅(緑区)〜共和駅(大府市)間に新駅を建設する工事が2008年度末の開業めざして進められています。地域開発の一貫として名古屋市・大高南特定土地区画整理組合・JR東海の三者が05年3月に基本協定を結び行われているものです。JRは乗降客数を1日当たり3〜4千人と見込んでいます。
駅舎にエレベーター、西側の駅前広場にバスやタクシー、自家用車の乗降場所、駐輪場は駅の東西に設置、パークアンドライド駐車場は大規模大型商業施設に予定します。かとう議員は、今後住宅が増える東側にもパークアンドライド駐車場や送迎用の駐停車場所を設置するよう求めました。
7月31日 経済水道委員会 請願審査 田口一登委員長 かとう典子議員
マックスバリュ太閤店の出店見直しの請願、「保留」
意見書が過去最大の627件も出される
6月議会に提出された「マックスバリュ太閤店(中村区)の出店見直しを求める請願」の審査が7月31日の経済水道委員会で行われました。
かとう典子議員は「大店立地法の届けに対する意見書が627件も出されたことからも明らかなように、都市計画道路(椿町線)に駐車場を設置するやり方など、住民は深刻な問題として捉え、イオンのやり方に不信をいだき、出店の見直しを求めている」と、市の指導・対応についてただしました。名古屋市は「過去の意見書数は64件が最大。説明会は適正に行われた。道路が具体化した時点で届けがなされ、説明することになっている」などと説明しました。
かとう議員は、「道路はもう数年先に事業化されることがわかっており、問題ではないか」と厳しく指摘。また「24時間営業は防犯上、問題である。病院の正面に駐車場の入り口があって、救急車の出入りに不安があるのに、渋滞は起こらないというのはあまりに無責任でないか」と批判しました。
自民党からも「まちづくりとして考えよ」と指摘
自民党議員からも、「法は法として市独自に意見を交わすべきだ、大型店が勝手に撤退しないように地域貢献などのまちづくりの観点が取り入れられた原点に立ち返って考えるべき」と指摘がありました。
8月6日午前9時半からの名古屋市大規模小売店舗立地審議会の動向を見るため「保留」となりました。
公明党議員からは「請願者の中に都市計画道路に反対する人がいる。しかし道路に賛成したので出店できると理解されているのか。趣旨のわかりにくい請願だ」と請願趣旨に関係のない発言が飛び出しました。