日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2007年9月11日発行

政務調査費
日本共産党、議運に全面公開の条例案(原案)を提出
―マンション建設から保育園等の日照守る改正案も―

9月14日から始まる9月定例会を目前にして日本共産党名古屋市議団は10日、政務調査費の領収書公開と中高層建築物の建築から保育所等の日照権を守るための条例改正案(原案)を議運委員長に提出しました。江上幹事長が以下の談話を発表しました。

「政務調査費の全面公開を求める条例案」および「中高層建築物の建築に係る紛争の予防及び調整等に関する条例案」の原案提出にあたって(談話)

2007年9月10日

日本共産党名古屋市会議員団
幹事長 江上博之

日本共産党名古屋市会議員団は、本日、「政務調査費の全面公開を求める条例案」(以下、政務調査費条例案と呼ぶ。)及び「中高層建築物の建築に係る紛争の予防及び調整等に関する条例の一部を改正する条例案」(以下、中高層条例案と呼ぶ。)の原案を議会運営委員長に提出しました。この4月の市会議員選挙で、政務調査費領収書の公開を公約に掲げた日本共産党以外の議員もいます。私たちは、全会派に対し共同で提案するよう呼びかけ、採択に向けて全力を尽くす決意です。

今回提出した政務調査費条例案の内容は、領収書や帳簿類などの証拠書類の写しの提出と全面公開をプライバシーに配慮しつつ行うものです。私たち日本共産党市議団は、これまで独自に全面公開を行ってきましたが、改めて、市議会として公開を行うよう求めるものです。

この間、新たに、全面公開を進める政令指定都市の市議会が増え、神戸市では、7月から行われ、札幌市や広島市でも来年4月から行う手続きに入り、そのほか横浜市や仙台市でも検討中と聞いています。名古屋市会としてもきちんと進める必要があります。

また、中高層条例案の主な内容は、(1)保育所以外の児童福祉施設も対象にする。(2)確認申請は民間でなく名古屋市に提出する努力を求める、という内容です。

政令指定都市17市議会の政務調査費など比較

都市名 政務調査費
(月額)
領収書公開 費用弁償
(日額)
報酬
(月額)
札幌
40万
5万以上
1万
86万
仙台
38万
なし
1万
84万
新潟
15万
すべて公開
5千
65万
さいたま
34万
5万以上
廃止
85万
千葉
30万
なし
8千
77万
川崎
45万
5万以上
7千
83万
横浜
55万
なし
廃止
97万
静岡
25万
すべて公開
交通費実費
66万
浜松
15万
すべて公開
廃止
64万
名古屋
55万
なし
1万
99万
大阪
60万
5万以上
廃止
102万
京都
54万
5万以上
1万
96万
神戸
38万
すべて公開
8千〜1万4千
93万
30万
なし
廃止
78万
広島
34万
5万以上
1万1千
86万
北九州
38万
5万以上
7千〜1万
88万
福岡
35万
5万以上
1万
88万

注)金額は議員1人当たりで単位・円。政務調査費は毎年度の収支報告で領収書添付が義務付けられる基準。

※札幌は10月から費用弁償廃止、2008年度から全面公開の予定。広島も2008年度から全面公開予定です。