9月議会 議案外質問 山口きよあき議員
モノづくり文化交流拠点
産業博物館はたくさんある
金城ふ頭への建設は税金のムダ
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9月20日、山口きよあき議員は本会議質問に立ち、市長の姿勢をただしました。
「産業技術未来博物館」が「モノづくり文化交流拠点構想」と名前を変え、建設費200億円(うち市負担100億円)で金城ふ頭に計画されています。しかし市内には多くのすぐれた民間の産業博物館が存在し、名古屋市科学館も改築されます。山口きよあき議員は「市が新たな交流拠点をつくる必要はない」と構想の撤回を求めました。
港湾作業が物流の生きた見本
金城ふ頭では活発に港湾作業が行われ、周辺では完成自動車の保管施設や自動車専用船岸壁として、名古屋港の一大輸出拠点となっており、地域の産業を象徴する、名古屋港を代表する光景のひとつです。山口議員は、今年3月、自動車の保管や積み込みを取扱っている二つの業界団体から、金城ふ頭内での自動車専用岸壁とそれに直結する自動車保管施設を、引き続き一体的に使用させてほしい、との強い要望が出されたことを紹介し、「動いている港そのものを見学してもらえば良い。なぜわざわざ産業活動の拠点をつぶすのか」と質問しました。
中小企業支援こそモノづくり支援
「この構想で、市内のモノづくりは活性化するのか。事業所や従業員の減少に歯止めがかかるのか」と批判し、「モノづくりの支援には、文化交流拠点づくりに税金を注ぎ込むより、市内の中小企業、地場産業を直接支援する方が有効だ」と指摘しました。
新斎場(港区)建設は地元の合意と納得で
港区への新斎場建設計画(民間土地区画整理事業で生じる保留地を市が買い取り斎場を建設)は、現在、地権者の同意集めが行われています。山口議員は、必要な施設ではあるが「地元の充分な理解、納得と合意が必要」と公平・公正な対応を求めました。
市長は「不安をもつ人もいるので引き続き説明に務める」と答えました。
守山市民病院での分娩継続を。産科医療をまもれ
拠点病院への集中では解決しない
守山市民病院が平成20年3月末でお産の対応を中止すると発表し、各地で妊婦が病院をたらい回しされるという事件が起きています。市内には産婦人科のある病院数が1996年の50カ所から現在30カ所に減りました。その病院も「出産は月10件まで」などの厳しい状況があるなど、市民は不安いっぱいです。
医師確保と助産師活用を
市民病院再編計画では、守山と城西では出産の受け入れをやめ、城北病院に医師を集約し、二次救急に対応する周産期医療のセンター病院にします。しかし拠点病院への集約化では問題は解決しません。山口議員は「近隣の市民病院などが産科を閉鎖した影響か患者が集中し、正常分娩の受け入れを制限しないと、ハイリスク分娩を請け負う拠点病院本来の役割が果たせない」という、県の周産期医療協議会の議事録を紹介し、通常の出産を受け持つ病院の充実とセットでないとセンター病院はその役割が果たせないことを明らかにし「守山市民病院でのお産対応を復活し、病院再編計画は見直しを」と求め、「安心して働き続けられる待遇、労働条件の改善や助産師の力をフルにいかした対応」を求めました。
産科のある病院の市内配置
ゼロ | 名東区 |
1ヵ所 | 東区、西区、瑞穂区、熱田区、港区、天白区、緑区、守山区 |