日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2008年1月29日発行

1月28日 教育子ども委員会 山口清明議員

請願審査 3歳未満の障害児対応
全保育室へのエアコン設置

市当局が必要性認め「検討」と答弁 請願は保留に

1月28日の教育子ども委員会では、子ども青少年局関係として、保育・学童保育についての請願審査が行われました。

名古屋市では「集団保育が可能な3歳児以上の障害児」を統合保育の対象としています。山口清明議員は「3歳未満でも入所中に障害が認定された在園児は、退所せずそのまま在園しているが、障害児保育として保育士が加配されるわけではない。親の就業保障という観点からも保育の保障を」と求めました。当局は、障害認定を受けた在園児への対応については検討の必要性を認めました。

また、公立保育園のエアコン未設置の幼児室への設置について、当局は基本的に全室への設置をすすめていく考えを明らかにし、「従来よりもハイペースで設置していくための手法について検討している」と答えましたが、具体的な期限は示しませんでした。

一方、公明党は「保育所運営に民間企業の参入を」と求め、民主党からは「学童とトワイライトとの統合を進めよ」などの発言がありました。

山口議員は、いずれの請願項目についても採択を求めて発言しましたが、認定子ども園や公立保育園の民営化を行わないことや、正規職員による給食調理を求める項目などは与党の反対で不採択となり、その他の多くの項目は「保留」となりました。

◆教育子ども委員会(2008年1月28日)での請願審査の結果

請願・陳情名(請願・陳情者) 請願・陳情項目 結果 各会派の態度
障害児保育の充実を求める請願(名古屋市公立保育園父母の会) 1 保育所入所中に障害の認定を受けた3歳未満児の障害児に対し、障害児保育を実施すること。 保留  
2 障害児一人一人に保育士をつけること。 不採択
保育所の全保育室へのエアコン設置を求める請願(名古屋市公立保育園父母の会) 1 公立保育所の全保育室にエアコンを設置すること。 保留  
2 エアコン設置のための寄付をした父母の会及び寄付をする予定の父母の会に助成金を支給すること。 不採択
公的保育制度の堅持を求める請願(天白区住民) 1 認定子ども園の実施を見合わせること
3 給食は食育を行うものであり、正規職員の給食を守ること
不採択
2 公私間格差是正制度を守ること 保留  
4(1)待機児の解消に必要な保育予算を拠出すること 打ち切り
 (2)各部屋にエアコンを設置すること 保留  
5 学童保育を守り発展させること
  (1)学童保育とトワイライトスクール事業を統合しない(2)助成対象児童を入所している全児童に拡大する(3)土曜日の午前中から補助する(4)午後6時までを基準単価の対象に
保留  
 (5)障害児1人ごとに補助金交付し、補助金を増額する。 不採択
6 保育制度を充実させること
  (1)一時保育(2)病児・病後児保育(3)休日保育(4)産休あけ・育休あけ入所予約の実施園を増やす(6)ア3歳未満の障害児も認定し、希望者は入所できるように人的配置及び財政的支援をする
保留  
 (5)公立保育所の早朝保育時間を午前7時30分からにする
  (6)イ入所を希望する障害児がすべて入所できるように受け入れ人数を増やし、保育時間を延長すること
不採択
働きながら安心して子どもを産み育てられるよう保育の公的責任の堅持と保育・学童保育施策の拡充を求める請願(愛知県保育団体連絡協議会) 1 公立保育園の民営化をしない。また営利企業の参入を認めないこと 不採択
2 保育所・学童保育所が役割を果たせるよう予算を増額すること
3 民間社会福祉施設運営費補給金制度を堅持・拡充すること
4(1)認可保育所の新設・増設で待機児解消する(2)保育料を値下げする(3)長時間対応、3歳未満児受け入れ、補助単価引き上げ等障害児保育を拡充する(5)一時、休日、病児・病後児保育を拡充し、公立保育所でも実施する
保留  
4(4)公立保育所の給食調理は正規職員で行い、嘱託化を見直す(6)認可外保育施設の処遇の格差を埋めるような施策を行う(前段「最低基準を守らせる」の部分はすでに実施しているため審査打ち切り) 不採択

○=賛成 ●=反対 ▲:うちきり
共:日本共産党 民:民主党 自:自民党 公:公明党 名:名古屋市会自民党