中国製冷凍ギョーザ問題
輸入食品も安心して食べたい
加工食品などができる検査体制の強化を
よいしょくダイヤル(961-4149)などに電話が殺到
名古屋市は、あいつぐ食品偽装事件を受けて、食品の安全安心情報受付電話「みんなで守ろうよい食ダイヤル(961-4149)」を2月1日から市役所内に設置しました。冷凍ギョーザ事件もあり、2日と3日の土日も特別に受けつけ、「自宅に冷凍ギョーザがある。他のメーカーだが大丈夫か」との相談などが殺到。2月3日までに183件の相談がありました。ギョーザを食べて下痢や腹痛などの症状が出たという相談については、食品が残っているものは名古屋市衛生研究所で農薬検査を実施しています。
3時間以内に検査…名古屋市衛生研究所
日本共産党市議団は2月5日、名古屋市衛生研究所(瑞穂区萩山町)を訪問し、JTフーズなどの食品検査の結果や対応の状況などを聞きました。同研究所では、「健康被害のあったとされる食品はすべて持ち込まれ、3時間以内に結果を出すようにしている。独自の検査法で、高性能の分析機器2台を駆使し、メタミドホスやジクロルボスはじめ67種の農薬について高濃度(0.1ppm以上)の汚染がないか調べてきた。これまでの検査ではいずれも検出しなかった。加工食品は色々な成分や添加物も含まれ検査は難しく、国は検査方法を定めていない。これから加工食品の検査を検討していきたい」と説明しました。
検査機器の充実と職員増が不可欠
市民の不安を解消するためには、今後農薬検査なども、もっとやることが必要です。しかし、今の体制では検査員などが不足し、農薬だけ専門にやれず、食品添加物や動物用医薬品などいろんな検査をかけもちで行っているのが実態です。加工食品の検査方法を充実していくためにも人員と分析機器などを増やして行くことが求められます。
日本共産党は、20日から始まる2月議会の予算審議で、市民の暮らしをまもり、皆さんの願い実現に頑張ります。
保育園や小中学校などは大丈夫?
冷凍の加工食品は使用せず
子ども青少年局と教育委員会に保育園や学校での使用実態を確認しました。公立保育園や児童養護施設、小学校・中学校では「回収対象の食品は使用していない、冷凍の加工食材は基本的に使用していない」と説明がありました。保育園では、なるべく地元の小売店から食材を購入し、学校でもなるべく国産を使用するが量が多いので外国産も使っているとの回答がありました。