8月5日 教育子ども委員会 かとう典子議員
請願審査
子どもたちの心を傷つける公立保育園の民営化やめて
父母らの切実な願いを民・自・公が不採択!
8月5日の教育子ども委員会では、子ども青少年局関係の請願審査が行われました。
「保育をよくするネットワークなごや」が提出した公立保育園の廃園・民営化をやめることを求める請願について、かとう議員が「公立保育園を選んだ親たちは、『公立の安心感があるから』と信頼を寄せているのに、なぜ民営化する必要があるのか」とただすと、当局は「公立保育園の一部を民営化することで、特別保育の対応など、公立園も民間園も充実させることができる。保育所整備についての国の方針が変わり、民間でないと補助金が来なくなったことも理由だ」と答えました。
かとう議員は「慣れ親しんだ保育園が廃園となることは、子どもたちや親の心に大きな傷をつくる。横浜市や大東市の裁判でも、精神的な負担が大きいことが認められた。民営化はやめるべき」と求めました。
また、かとう議員は、当面の民営化がすすめられている3カ園についても「千種台保育園は、もともと日照の関係で移転する約束を市が地域と結んでいたのに、廃園・民営化は約束違反だ。他の2園も民営化すべきでない」と求め、請願の採択を求めました。しかし、民主・自民・公明の反対で、民営化中止を求める請願は不採択となりました。
この他、保留となっていた学童保育関係の請願などについても、かとう議員は採択を求めましたが、正副委員長の提案で「なお慎重に検討する必要がある」などとして引き続き保留となりました。
◆教育子ども委員会(2008年8月5日)での請願審査の結果
<新規請願>
請願・陳情名 (請願・陳情者) |
請願・陳情項目 | 結果 | 各会派の態度 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
共 | 民 | 自 | 公 | 名 | ||||
平成20年 請願第4号 |
名古屋の保育を良くすることに関する請願(保育をよくするネットワークなごや) | 1 公立保育所の廃止・民営化をやめること。 | 不採択 | ○ | ● | ● | ● | ● |
2 千種台保育園、山田保育園及び苗代保育園を公立保育所として建て替え、6歳までの子どもが入所できる保育所として整備すること。 | ○ | ● | ● | ● | ● | |||
3 公私間格差是正制度を堅持すること。 | 保留 |
○=賛成 ●=反対 ▲:うちきり
共:日本共産党 民:民主党 自:自民党 公:公明党 名:名古屋市会自民党
<保留分の請願>
請願・陳情名(請願・陳情者) | 請願・陳情項目 | 結果 | |
---|---|---|---|
平成19年 請願第8号 |
学童保育制度の拡充を求める請願(名古屋市学童保育連絡協議会) | 土曜日午前中の補助、4年生以上も助成対象に | 保留 |
平成19年 請願第28号 |
障害児保育の充実を求める請願(名古屋市公立保育園父母の会) | 入所中障害認定を受けた3歳未満児への障害児保育の実施 | 保留 |
平成19年 請願第29号 |
保育所の全保育室へのエアコン設置を求める請願(名古屋市公立保育園父母の会) | 公立保育所の全保育室にエアコンを設置すること。 | 保留 |
平成19年 請願第30号 |
公的保育制度の堅持を求める請願(天白区住民) | 保育室へのエアコン設置、学童保育を守り発展(トワイライトと統合しない、助成対象児童拡大、土曜日午前中補助、6時まで基準単価)、保育制度充実(特別保育拡充、3歳未満の障害児も入所) | 保留 |
平成19年 請願第37号 |
働きながら安心して子どもを産み育てられるよう保育の公的責任の堅持と保育・学童保育施策の拡充を求める請願(愛知県保育団体連絡協議会) | 保育所・学童保育所の予算増額、認可保育所の新設・増設で待機児解消、保育料値下げ、障害児保育拡充、特別保育を拡充し公立でも実施 | 保留 |
平成19年 請願第15号 |
妊婦健診費用の補助を求める請願(新日本婦人の会愛知県本部) | 妊婦健診を14回まで無料に | 保留 |
平成19年 請願第17号 |
子どもの医療費無料制度の対象年齢を中学校卒業までに拡大し、所得制限を廃止することを求める請願(新日本婦人の会愛知県本部) | 子どもの医療費無料制度を中学校卒業までに拡大 | 保留 |
○=賛成 ●=反対 ▲:うちきり
共:日本共産党 民:民主党 自:自民党 公:公明党 名:名古屋市会自民党