日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2008年8月12日発行

党市議団が申し入れ
教員採用・昇進人事の透明性を


申し入れを行う日本共産党市議団

教員採用をめぐる「口利き」等が問題となるなか、名古屋市でも市会議員などへの事前連絡の慣習があったことが発覚しました。今年度は、昨日11日に試験結果通知を発送した後、今朝、ホームページで公開するなどして、議員等への個別連絡は中止したといいますが、真相解明と、さらなる透明性確保の対策が求められており、党市議団として市長と教育長に対して申し入れを行いました。

申し入れには、わしの恵子団長、江上博之幹事長、かとう典子議員が参加しました。

 

教員採用等に関する申し入れ

2008年8月12日

名古屋市長 松原 武久 様
名古屋市教育委員会 教育長佐合 広利 様

日本共産党名古屋市会議員団
団長 わしの恵子

大分県での教員採用に関わる不正事件を端に、全国で教員採用や管理職昇進に関する不明瞭な実態が問題となり、名古屋市でも、教員採用試験の合否の通知が本人に届く前に、市会議員などへ個別に連絡する慣習が長年にわたって続けられていたことが明らかになりました。こうした慣行は、著しく公平性を損なうものであり、許されません。

市教育委員会は、「合否の判断に手心を加えたことは断じてない」としていますが、特定の市会議員などの圧力によって、関係者に便宜が図られたのではないかという疑念は払拭できません。

教職員課長、教育長などを歴任した松原市長は、記者会見で「うすうす知っていた。止めなかったのは、申し訳ない」と陳謝していますが、自らの問題として真相解明と対策の先頭に立つべきです。

また、校長・教頭等の管理職への昇進についても、選考基準が不透明で客観性に乏しいなどの指摘もあり、出身大学等の「コネ」が影響しているとの報道もあります。

公平性・透明性がもっとも求められる人事に関して、このような疑念が生まれていることは看過できず、早急な対策が求められます。

よって、下記のことを申し入れます。

  1. 教員採用試験や管理職への昇進人事に関して、いわゆる「口利き」等、外部からの圧力や不正がなかったのか、過去にさかのぼって調査し、明らかにすること。
  2. 市会議員等への事前連絡の中止は当然であるが、それにとどまらず、教員採用・管理職昇進について公平性、透明性を高めるための対策を講ずること。

以上