党市議団が申し入れ
米イージス艦シャイローの入港拒否せよ
申し入れを行う日本共産党市議団
8月22日、米第7艦隊所属のイージス艦シャイローが8月25日から28日までの4日間、名古屋港弥富ふ頭7号岸壁に入港することが判明し、直ちに、党名古屋市議団は弥富市議団と合同で名古屋港管理組合に入港拒否の申し入れを行いました。市議団は、シャイロー入港は友好・親善を名目にした軍事利用の地ならしであると厳しく批判しました。
米軍艦シャイローの名古屋港入港に対する抗議と緊急申し入れ
2008年8月22日
名古屋港管理組合管理者
神田真秋様
日本共産党名古屋市会議員団 団長 わしの恵子
日本共産党弥富市会議員団 団長 三宮十五郎
8月25日から28日までの4日間の予定で、アメリカ海軍第7艦隊所属のイージス艦(ミサイル巡洋艦)「シャイロー(排水量1万900トン)」が名古屋港に入港します。
この軍艦は、1996年、2002年と2度にわたりイラクに向けてトマホークを発射して多くの人々を殺傷してきました。またスタンダードミサイルによる弾道ミサイル迎撃実験を行うなど、アメリカが日本など同盟諸国を巻き込んで進めようとしているMD(ミサイル防衛)構想の一翼を担っています。
そんな軍艦が「友好・親善訪問」を目的に入港すると言われても信用できません。名古屋港の前の寄港地はタイであり、横須賀への寄港途中の「友好・親善」訪問はあまりにも不自然です。入港準備も秘密裏に進められました。
接岸する弥富ふ頭には、2007年5月にもイージス艦「ポール・ハミルトン」が入港しました。市街地から遠く離れ、広大な背後地をもつ弥冨ふ頭は、友好や親善訪問にふさわしい所とは到底言えず、有事の際の軍事利用を想定した調査と地慣らしのための寄港であると言わざるをえません。
日米軍事同盟を強化する動きが強まる下での、自衛隊や米軍の軍艦のあいつぐ入港は、港の軍事利用をすすめるものであり、平和な商業港としての名古屋港の発展とは相容れません。
ところが名古屋港管理組合は、ふ頭の利用について「軍艦も商船も区別しない」として軍艦入港を容認しながら、米軍艦の入港予定については商船と区別して直前しか公表せず、さらには米軍艦船の核搭載の有無について確かめようともしません。これでは港湾管理者として港の安全を守る主体的な姿勢に欠けるものであり、米軍艦の入港を認めたことについて強く抗議するとともに、以下のとおり申し入れます。
記
- 港湾管理者は、米軍艦の入港を拒否すること。入港の打診があった時点で速やかに議会及び市民に知らせるとともに、非核証明書の提出を求めること。
以上
SM3ミサイルを発射するシャイロー |
長さ177.8m 幅16.8m 喫水10.1m |
乗組員数約380名(今回上陸は約250人)母港横須賀 |
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「ミサイル防衛」(MD)用の迎撃ミサイルSM3を搭載。SM3は、相手国が打ち上げた弾道ミサイルが弾頭を切り離し、着弾地近くに突入するまでの中間段階で迎撃することを狙う。 |