プール条例一部改正(3冷水プール廃止)の反対討論
くれまつ順子議員
「大好きなプールをこわさないで」
子どもたちの願いを踏みにじるな!
くれまつ順子議員は、10月1日、振甫・大井・天白の3冷水プールを廃止するプール条例の一部改正について、本会議で下記の通り反対討論を行いました。
反対討論を行うくれまつ議員
日本共産党名古屋市会議員団を代表して、プール条例の一部改正、すなわち振甫、大井、天白の3つの冷水プールを廃止する条例に反対する立場から討論を行います。
反対する理由の第1は、冷水プールを廃止する理由が、成り立たないからです。
教育委員会は、冷水プールは老朽化し、利用者が減少傾向にあり、区内に温水プールが整備されているといいますが、施設の老朽化については、調査もせず、3つのプールの利用者数も、平成16年度からは、むしろ増加傾向にあります。さらに、温水プールが冷水プールの代わりにならないことは、教育長の「屋外で太陽のもとで泳げるという点において全く同じではない」という答弁でも明らかです。
反対する理由の第2は、冷水プールの廃止に市民の理解がえられていないからです。振甫プールをめぐっては、プール周辺の3つの学区から世帯数にほぼ匹敵する1万5千名を超えるプール存続署名が市に提出されています。市議会への請願署名も提出されました。
「天白プールをなくさないで」と子どもたちから市に届けられたタペストリー
天白プールをめぐっても、市議会と市にたいして、合わせて1万1千名を超えるプール存続署名が提出されています。
子どもたちからも、「大好きなプールをこわさないでください。おねがいします」「毎年プールを楽しみにしているよ。」と、多くの声が寄せられています。冷水プールの廃止は、「来年もプールで泳ぎたい」という多くの市民、何より子どもたちの願いをふみにじるものであります。
反対する理由の第3は、財政難を理由に、冷水プールの改修や改築には背を向けながら、ムダな大型プロジェクトは推進するという、税金の使い方であります。
一つの冷水プールの改築には、名城プールなど過去の例では4億から5億円のお金がかかっています。一方、市長は、その数十倍ものお金を、名古屋城本丸御殿の復元や「ものづくり文化交流拠点」の整備につぎ込もうとしているのです。プールを改築するお金がないわけではありません。ないのは子どもたちへの思いやりです。こんな冷水プールの廃止は、断じて認めるわけにはまいりません。
以上で私の反対討論を終わります。
民・自・公 与党は冷水プール廃止に賛成
プール条例一部改正(3冷水プール廃止)への各会派の態度
共産 | 民主 | 自民 | 公明 |
× | ● | ● | ● |
×=反対 ●=賛成
3冷水プールの廃止に対しては、民主・自民・公明の与党会派の賛成によって、可決されました。
大型事業への巨額の税金投入には賛成しながら、市民の願いに背を向ける与党議員の姿勢が厳しく問われます。
市当局は、築30年を目安に、すべての冷水プールについて、順次廃止する予定です。