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2008年10月18日発行

教育子ども委員会 2007年度決算審議 かとう典子議員

教育委員会
「がまんの限界」の学校運営費がさらに削減
修繕費も削られ校舎老朽化に拍車

年々削減され続けてきた小・中・養護学校の標準運営費や市立高校の運営費は、昨年度も小学校で▲10%、中学校で▲8%、高校で▲6%の削減でした。

かとう典子議員は「4年前の決算審議で、当局から『そろそろ限界で必要な対応を考えたい』と答弁があってからも減り続けている。これでは学校運営に支障が出ないはずはない」と追及しました。当局は「授業で使うプリントも、裏の紙を使うなど学校で工夫していただいている」とこたえました。

また、学校施設の修繕費についても大幅に削減されています。かとう議員の追及に対して、当局は「施設修繕についての学校からの申請に対して7割程度しか答えられていない」と実態を明らかにしました。

かとう議員は「ピーク時と比べれば、修繕費も6割。先の豪雨で雨漏りが多発したが、子どもたちが学ぶ施設がこんな状態ではいけない」と指摘しました。

学校施設の修繕費の推移 (単位 千円)

区分 2006年度 2007年度
小学校 標準運営費(工事請負費) 450,654 406,140
施設営繕費 516,072 340,282
966,726 746,422
中学校 標準運営費(工事請負費) 261,249 239,355
施設営繕費 229,227 224,329
490,476 463,684
高等学校 標準運営費(工事請負費) 27,563 21,891
施設営繕費 21,704 27,117
49,267 49,008

 

子ども青少年局
病児・病後児保育は全区で実施を
地域偏在で利用者に偏り

日本共産党市議団は、政令指定都市で唯一実施していなかった病児・病後児保育の実施について繰り返し議会で要求してきました。その結果、2005年度に1カ所で開始し、2007年度からは、「病児・病後児デイケア事業」として医療機関での病児保育も含めて6カ所での実施が実現しました。しかし、利用料が他都市と比べて高いことや、地域的に偏在しているなど問題点もあり、さらなる充実がもとめられています。

かとう議員は「市内の中心部や東北部には実施機関がなく、利用が限られている。利用料の軽減とともに、各区に1カ所は実施し、誰もが利用しやすくすべき」と求めました。

病児病後児デイケア事業
居住区別利用実績(2007年度) (単位 人)

区分 単独型 保育所型 医療機関型
すくすく北
(北区)
すくすく港
(港区)
ひよこ
(中村区)
にこにこ
(南区)
なずな
(緑区)
プチポケット
(天白区)
千種 39 0 2 0 4 28 73
21 0 0 0 0 0 21
94 0 0 0 0 0 94
西 79 0 16 1 0 0 96
中村 6 2 77 5 0 0 90
11 0 7 7 1 4 30
昭和 2 0 1 6 0 16 25
瑞穂 1 1 0 5 11 36 54
熱田 0 8 0 8 3 0 19
中川 27 41 53 5 2 6 134
0 92 0 25 0 2 119
0 0 0 124 1 14 139
守山 45 0 0 0 1 22 68
0 0 0 79 602 74 755
名東 2 0 1 0 18 61 82
天白 0 0 0 1 46 480 527
327 144 157 266 689 743 2326