教育子ども委員会 2007年度決算審議 かとう典子議員
教育委員会
「がまんの限界」の学校運営費がさらに削減
修繕費も削られ校舎老朽化に拍車
年々削減され続けてきた小・中・養護学校の標準運営費や市立高校の運営費は、昨年度も小学校で▲10%、中学校で▲8%、高校で▲6%の削減でした。
かとう典子議員は「4年前の決算審議で、当局から『そろそろ限界で必要な対応を考えたい』と答弁があってからも減り続けている。これでは学校運営に支障が出ないはずはない」と追及しました。当局は「授業で使うプリントも、裏の紙を使うなど学校で工夫していただいている」とこたえました。
また、学校施設の修繕費についても大幅に削減されています。かとう議員の追及に対して、当局は「施設修繕についての学校からの申請に対して7割程度しか答えられていない」と実態を明らかにしました。
かとう議員は「ピーク時と比べれば、修繕費も6割。先の豪雨で雨漏りが多発したが、子どもたちが学ぶ施設がこんな状態ではいけない」と指摘しました。
学校施設の修繕費の推移 (単位 千円)
区分 | 2006年度 | 2007年度 | |
---|---|---|---|
小学校 | 標準運営費(工事請負費) | 450,654 | 406,140 |
施設営繕費 | 516,072 | 340,282 | |
計 | 966,726 | 746,422 | |
中学校 | 標準運営費(工事請負費) | 261,249 | 239,355 |
施設営繕費 | 229,227 | 224,329 | |
計 | 490,476 | 463,684 | |
高等学校 | 標準運営費(工事請負費) | 27,563 | 21,891 |
施設営繕費 | 21,704 | 27,117 | |
計 | 49,267 | 49,008 |
子ども青少年局
病児・病後児保育は全区で実施を
地域偏在で利用者に偏り
日本共産党市議団は、政令指定都市で唯一実施していなかった病児・病後児保育の実施について繰り返し議会で要求してきました。その結果、2005年度に1カ所で開始し、2007年度からは、「病児・病後児デイケア事業」として医療機関での病児保育も含めて6カ所での実施が実現しました。しかし、利用料が他都市と比べて高いことや、地域的に偏在しているなど問題点もあり、さらなる充実がもとめられています。
かとう議員は「市内の中心部や東北部には実施機関がなく、利用が限られている。利用料の軽減とともに、各区に1カ所は実施し、誰もが利用しやすくすべき」と求めました。
病児病後児デイケア事業
居住区別利用実績(2007年度) (単位 人)
区分 | 単独型 | 保育所型 | 医療機関型 | 計 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
すくすく北 (北区) |
すくすく港 (港区) |
ひよこ (中村区) |
にこにこ (南区) |
なずな (緑区) |
プチポケット (天白区) |
||
千種 | 39 | 0 | 2 | 0 | 4 | 28 | 73 |
東 | 21 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 21 |
北 | 94 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 94 |
西 | 79 | 0 | 16 | 1 | 0 | 0 | 96 |
中村 | 6 | 2 | 77 | 5 | 0 | 0 | 90 |
中 | 11 | 0 | 7 | 7 | 1 | 4 | 30 |
昭和 | 2 | 0 | 1 | 6 | 0 | 16 | 25 |
瑞穂 | 1 | 1 | 0 | 5 | 11 | 36 | 54 |
熱田 | 0 | 8 | 0 | 8 | 3 | 0 | 19 |
中川 | 27 | 41 | 53 | 5 | 2 | 6 | 134 |
港 | 0 | 92 | 0 | 25 | 0 | 2 | 119 |
南 | 0 | 0 | 0 | 124 | 1 | 14 | 139 |
守山 | 45 | 0 | 0 | 0 | 1 | 22 | 68 |
緑 | 0 | 0 | 0 | 79 | 602 | 74 | 755 |
名東 | 2 | 0 | 1 | 0 | 18 | 61 | 82 |
天白 | 0 | 0 | 0 | 1 | 46 | 480 | 527 |
計 | 327 | 144 | 157 | 266 | 689 | 743 | 2326 |