日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2008年10月27日発行

総務環境委員会 2007年度決算審議 山口きよあき議員

総務局
職員定数削減 病気休職者、特に精神疾患が増加
削減してさらに欠員・・・臨時職員や若年嘱託で補充

9月議会では2007年度決算審議が行われました。その主な審議内容を順次紹介します。

総務局の2007年度決算審査で、山口きよあき議員は行政評価の在り方や職員削減の影響、外国人のDV・離婚、裏金問題、総合交通戦略などについてただしました。

市民の声をきかない行政評価でいいのか

山口議員は、市民の声もきかず、施策についてのまともな調査もしないままに行政評価が行われ、市民に必要な施策を削る口実にされていることを指摘し、そのあり方をただしました。

職員定数削減の中で、さらに年度当初から数百人もの欠員を生み出し、若年嘱託に置き換えたり嘱託、再任用でカバーしているのが実態です。また職員の病気による休職者の実態を見ると、休職者のうち精神性疾患によるものが6割以上となり、定数が削減された上に欠員では仕事が忙しくストレスもたまり精神疾患が増える要因となっているとも言われています。

山口議員はパートや嘱託職員が市の多くの仕事に従事している実態について、非正規職員の人数把握をどのようにしているのか、派遣の利用実態はどうなっているのか、とただしました。市は「臨時職員は繁忙期に物件費として利用しているが、派遣の利用状況はつかんでいない」という回答でした。

市役所の裏金問題について、この間裏金を見つけられなかった原因と対策を明らかにし、市民に信頼される市政を取り戻すよう、強く求めました。

 

中部国際空港の利用が減少
2本目滑走路は必要ない

山口議員は中部空港の利用実態をただしました。名古屋市は空港対策費の中で、中部空港の利用促進協議会をつうじて地元企業に利用を呼び掛けたり、2本目滑走路の推進を行っています。

中部国際空港の利用状況をみると、旅客数は国際線はほぼ横ばいですが、国内線は連続して減少し、便数も減少しています。頼みの貨物も減少し、国内貨物の定期便は無くなってしまいました。

山口議員は、利用実態を見ても2本目滑走路は必要ないと指摘し、ものづくり文化交流拠点構想などの事業も見直し、暮らし優先の市政を求めました。