11月4日　教育子ども委員会　かとう典子議員

請願審査
子どもたちが健やかに育つ公的保育を守るため
公立保育園の廃止・民営化やめて！

11月4日の教育子ども委員会では、子ども青少年局及び教育委員会関係の請願審査が行われました。

大量の民営化は企業参入への道

名古屋市は、昨年、公立保育園の民営化を推進する方針（「保育施策のあり方指針」）を発表し、今年9月には、当面20〜25の公立保育園を民営化するという整備計画案が公表されています。

かとう議員は、公立保育園の廃止・民営化に反対する請願に関わって、「則武保育園民営化では、引き受けた社会福祉法人も苦労して努力しているが、今後10も20も民営化するとなると、引き受ける社会福祉法人も限られ、企業が設立する法人が進出するのではないか」として、首都圏で「ハッピースマイル」の名称で保育園等を経営していたエムケイグループが経営難で22施設を閉鎖した例などをあげて、企業立保育園の問題点をただしました。当局は「市内の社会福祉法人で、民営化を引き受けるニーズは十分ある」としながらも、企業が設立する「企業がバックにあるとしても、社会福祉法人になれば経営はまったく別であり、バックの企業の経営が悪くなっても閉鎖ということはない」と答えました。

かとう議員は「保育や子育ては、儲けの道具ではない。大量の保育所民営化は、営利企業の参入に道を開くことになりかねない」と主張し、請願の採択をもとめましたが、与党議員の反対で不採択となりました。

延長保育なく「二重保育」にたよる実態

北区での公立保育園の延長保育拡大をもとめる請願について、かとう議員が「父母・職員から要望の強い公立園でも実施していない所があるが、どのような基準で選定するのか」とただしたところ、当局は「18時の時点での在園児数を基準に、過去3年の実績や地域バランスを考慮して選定する」と答えました。かとう議員は「フルタイムで働き延長保育の必要性が高くても、祖父母に見てもらったり、お迎えまで含めて託児室に頼むなど『二重保育』をしている親もいる。実態を踏まえて延長保育を拡大すべき」と求めましたが、請願は保留となりました。

冷水プールの存続求める請願は門前払い

振甫・天白の冷水プールの請願については、委員長が「9月議会ですでに議会意思決定済み」として審議抜きの打ち切りを提案。かとう議員は「プール存続を願う市民の要望をしっかり審議すべき」と主張しましたが、審査打ち切りとなりました。

教育子ども委員会（2008年11月4日）での請願審査の結果

○：採択　●：不採択　共：日本共産党　民：民主党　自：自民党　公：公明党　名：名古屋市会自民党