1月20日 経済水道委員会 さとう典生議員 梅原紀美子議員
請願審査
名古屋の歌人が集う拠点 短歌会館の存続を
1月20日の経済水道委員会では、短歌会館と御岳休暇村の存続を求める請願2件が審査されました。
短歌会館は、歌人の青木穣子さんが市に寄付した施設で、短歌等の文化活動のために利用されていますが、「代替施設がある」とする行政評価委員会のD評価を受けて、市は2010年度に廃止する予定です。
当局は、施設が築45年で老朽化しており、耐震改修だけなら1300万円、現地での全面建替えなら2億5千万円という試算を明らかにしました。梅原議員は「短歌会館の利用率は高く、多くの団体が存続を要望する声をあげている」と請願の採択を求めましたが、保留となりました。
同様に行政評価委員会でD評価とされた御岳休暇村の存続を求める請願についても保留となりました。
経済水道委員会(2009年1月20日)での請願審査の結果
請願名(請願者) | 請願項目 | 結果 | |
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平成20年 請願第25号 |
短歌会館の存続を求める請願(新日本婦人の会中支部) | 1 短歌会館を存続させること | 保留 |
平成20年 請願第29号 |
名古屋市民御岳休暇村の存続を求める請願(港区民) | 1 市の貴重な財産として名古屋市民御岳休暇村を存続させること。 2 市民ニーズの変化に伴い、施設の大規模改修をすること |
同上 |
8月末豪雨の対応策
第2次緊急雨水整備計画など策定
1月13日の経済水道委員会では、昨年の8月末豪雨を受けての緊急的な雨水整備計画についての所管事務調査が行われました。
計画では、今回の豪雨により著しい浸水被害を受けた地域を対象に原則として1時間60ミリの降雨に対応するための施設を整備することにしています。
現在の緊急雨水整備事業(後期)など既存の計画がある地域では、貯留管の追加など計画の見直しを行い、計画期間の3年延長と約50億円の追加費用が必要となります。また、その他の地域では「第2次緊急雨水整備計画」として新たな計画が策定され、新年度から概ね10年間、事業費は約650億円で実施されます。
緊急雨水整備事業(後期) | |||
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北区 | (1) | 堀川左岸地域 | 貯留管(約16,000m3) 管きょ増強 |
(2) | 三階橋地域 | 管きょ増強 | |
(3) | 堀川右岸地域 | 貯留管(約3,000m3) 管きょ増強 |
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西区 | |||
中村区 | (4) | 中村西部地域 | 貯留管(約18,000m3) 管きょ増強 |
中川区 | (5) | 愛知地域 | 貯留管(約2,000m3) 管きょ増強 |
(6) | 篠原地域 | 貯留管(約8,000m3) 管きょ増強 |
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計画期間 | 「平成18年度から概ね5年」を 「平成18年度から概ね8年」に変更 |
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その他の事業 | |||
東区 | (7) | 大曽根地域 | 管きょ増強 |
北区 | |||
中川区 | (8) | 篠原地域 | ポンプ増強(約2m3/秒) |
港区 | (9) | 港北地域 | ポンプ増強(約4m3/秒) |
計画期間 | 平成21年度から概ね5〜10年間 | ||
新たな計画(第2次緊急雨水整備計画)による対応 | |||
千種区 | (10) | 大和地域 | 貯留管(約3,000m3) 管きょ増強 |
西区 | (11) | 浄心地域 | 貯留管(約23,000m3) 貯留施設(約5,000m3) 管きょ増強 |
(12) | 中川運河上流地域 | 貯留管4箇所(約114,000m3) ポンプ所新設(約10m3/秒) 管きょ増強 |
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中村区 | |||
(13) | 中村中部地域 | 貯留管(約25,000m3) 管きょ増強 |
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中川区 | (14) | 露橋地域 | 貯留管(約16,000m3) 貯留施設(約6,000m3) ポンプ所新設(約3m3/秒) 管きょ増強 |
(15) | 八剣地域 | 貯留管(約21,000m3) 管きょ増強 |
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(16) | 港北地域 | 貯留管(約10,000m3) 管きょ増強 |
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港区 | |||
(17) | 宝人地域 | 貯留管(約9,000m3) 管きょ増強 |
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計画期間 | 平成21年度から概ね10年間 | ||
概算事業費 | 約650億円 |
*ポンプ所新設については名古屋港管理組合と協議中