本会議 個人質問(3月5日) かとう典子議員
放課後子どもプラン
モデル事業実施を中止せよ!
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かとう議員は、3月5日、本会議で、放課後子どもプランや千種台保育園の民営化などについてただしました。
トワイライトスクールと学童保育を一体化する「放課後子どもプラン」について、かとう議員は、モデル事業実施計画でしめされた「生活面を重視した部屋(ライフルーム)」や「子ども指導員」が、留守家庭児童のための専用・専任となっていない点を具体的に明らかにし、「留守家庭児童もそれ以外の子どもも参加する5時までの基本時間帯では、どの子も区別しないことを建前としているため、学童保育の機能が果たせない」と指摘しました。
かとう議員は「厚生労働省は、学童保育の開設時間について、『1日平均3時間以上』と実施要綱で定めている。5時から7時までの2時間では国の補助要件をみたさない」と追及しました。
子ども青少年局長は「留守家庭以外の子どもと一緒にすごす時間帯も含めて放課後から7時までが留守家庭児童のための選択事業。厚労省からは肯定的な評価を得ている」と答えました。
かとう議員は「学童関係者など地域の理解が得られず、8区でモデル事業の4月実施ができなかった。それだけ不安が大きいことの証明ではないか。見切り発車で子どもたちが振り回されることのないよう、4月実施はやめるべき」と厳しくせまりました。
千種台保育園廃園・民営化
約束通り公立のまま建て替えを
名古屋市は、07年11月、千種台保育園を含む3つの保育園の廃園・民営化を発表。父母との話し合いを進めてきましたが、日照問題で04年までに移転改築する約束が市当局と交わされていた千種台保育園では、「約束通り公立で建て替えてほしい」という父母の声が強く反対運動が広がりました。
一方的な提案で父母の意見を無視
合意が得られないまま、市は昨年10月、父母に対し、予定地に民間保育園を建て、(1)1年間の共同保育を経て廃園にする、(2)千種台保育園を順次募集停止して在園児が卒園する14年3月で廃園する、という一方的な2つの案を提示しました。父母が決められないでいると、それなら第2案だと言って、そのまま強引に、千種台保育園の募集停止と、移転予定地の民間保育園の選定を行ないました。
かとう議員は「この計画では、現在0歳児クラスの子どもは、上のクラスの子たちが次々卒園し、自分たちより小さな子どもとは接する機会がないまま、さびしく過ごすことになる。こんなやり方は、千種台保育園の残された子どもたちの心を傷つけることになると思わないのか」と厳しく批判しました。
これに対して子ども青少年局長は「父母に対しては1年間にわたって丁寧に対応してきたが、理解が得られなかったため、在園児が卒園できるまで千種台保育園を存続させることとした。適切な保育の実施に責任を持つ」と答弁しました。
かとう議員は「丁寧に話し合ったといっても、期限が来たから強行したということで、結論ありきだ。則武保育園民営化の際の反省がいかされていない」「千種台保育園の廃園は白紙撤回し、約束通り公立での移転改築をするべき」と求めました。
臨時職員の時給を1000円以上に
かとう議員は「市は雇用対策として時給785円で臨時職員を募集したが、希望者はなかなかあつまらなかった。日本共産党は、市発注の事業に携わる労働者の時給1000円以上を保障する公契約条例を求めているが、市の臨時職員の時給も1000円以上にすべき」と求めました。