日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2009年4月20日発行

党市議団が申し入れ(4月20日)
掃海艇3隻が再度入港 今度は一般公開
名港管理組合は自衛艦の入港拒否を

組換え案を提出する市議団

2月27日〜3月1日に入港した海上自衛隊の掃海艇「すがしま」など3隻が、4月24日〜26日に名古屋港ガーデンふ頭に再び入港し、25,26日と一般公開されます。日本共産党名古屋市議団は4月20日、名古屋港管理組合に入港拒否の申し入れを行いました。

また、一般公開の中で自衛官募集が行われている問題で、港営部長は「自衛官募集は一般公開とイコールではないので、海上自衛隊には考慮してもらうよう要請した」と述べました。

自衛艦の名古屋港入港に関する申し入れ

2009年4月20日

名古屋港管理組合管理者 神田真秋様

日本共産党名古屋市議団 団長 わしの恵子

海上自衛隊の掃海艇「すがしま」「のとじま」「つのじま」の3隻が2月に引き続き、4月24日から26日まで名古屋港に入港する。今回の入港目的は、乗組員の休養及び補給及び二日間の一般公開とされている。

名古屋港には、今年1月にも2隻の護衛艦が入港し、2月及び今回の入港で、わずか4か月間に3回8隻もの自衛艦入港は、近年にない異常な数である。

海賊対策を口実にした海上自衛隊のソマリア沖への派兵強行や、また北朝鮮問題での過剰とも思える軍事的対応など、平和憲法を踏みにじり戦争への備えを強める動きが目立つ。そのなかでのあいつぐ軍艦入港は許すことができない。

軍港でもない名古屋港に自衛艦がわざわざ寄港する必然性はなく、名古屋港入港の既成事実を積み上げること自体が目的となっていると言わざるをえない。

管理組合からは、軍艦の入港についても一般の船舶と同様に対応する、という見解が示されているが、軍艦と一般船舶では、その性格が根本的に違う。

4月3日沖縄県石垣港に米海軍の掃海艇2隻が「乗組員の休養と友好親善」を目的に、港湾管理者の大浜長照石垣市長が反対する中で入港を強行した。大浜市長は「石垣港は名古屋港につぐ活気のある港として準グランプリを受賞(ポート・オブ・ザ・イヤー2003)するなど離島交通の要にある。急用でもないのに1日500隻前後が出入りする民間港への入港は遠慮してほしい」と語り、仲井真弘多県知事も「軍事用船舶は軍港があるので、よほどの緊急事態以外は控えるのが当然」と強い不快感を示したと報道されている。

港湾の安全を保持する観点からも民間商業港への軍艦入港は拒否すべきである。港湾管理者は、商業港としての名古屋港の管理運営にこそ力を集中すべきである。

自衛艦の名古屋港入港を許可したことについて、強く抗議をするとともに、下記のとおり申し入れる。

  1. 自衛艦の入港は毅然として拒否をすること。あわせて自衛隊の宣伝である一般公開のためにガーデンふ頭を使用させないこと。
  2. 「平和港湾宣言」など名古屋港を軍事利用させない意思を表明すること。

やえやま型掃海艇
すがしま(艦番号681)・
のとじま(艦番号682)・
つのしま(艦番号683)

竣工

1999年3月16日〜2000年3月13日

主要寸法

54m×9.4m×4.2m×3.0m
(長さ、幅、深さ、喫水)

基準排水量

510t

定員

45名

主機械

ディーゼル2基2軸

馬力

1,800PS

速力

14kt

主要兵装

20ミリ機関砲×1、掃海装置一式