河村市長に党市議団が申し入れ(5月12日)
減税は社会保険料なども含めた
市民負担の軽減を優先すべきです
市長室で河村市長(右手前)に申し入れる党市議団。
マスコミも注目しています。
市政を変えてほしいという市民の声が河村新市長を誕生させ、2週間がたちました。日本共産党名古屋市議団は市民の期待を市政に生かすため、まず市長がマニフェストに掲げた項目のうち市民生活にかかわる問題について、5月12日に河村市長に緊急の申し入れを行いました。
申し入れでは「高齢者の医療費助成制度」「中学生までの医療費無料化」「国保料の引き下げ」「名古屋城本丸御殿復元」について、その具体的スケジュールなどについて懇談しました。
中学生通院無料 遅くとも来年度には
高齢者の医療費助成について、市長は「国の骨太の方針が間違っていて、もうちょっと、ようけ金使ってもいいんですよ。同じパイの中で開業医と勤務医が引っ張り合っている」と述べるにとどまりました。また中学卒業までの医療費無料化について、おそくとも来年度予算には入るのかとの問いかけに「書いてあることは忘れていません」と答えました。いずれも「もうちょっと待って。全体をやっている。減税があるもんで」と答えました。
社会保険料や公共料金も視野に、まず減税
国保の値下げなど市民負担の軽減を優先すべきではないかとの問いかけに、市長は「今回は市民税10%ということで、きちっと税目が決まっているが、広い意味での減税は、社会保険料ね、もう一丁でかいのは公共料金ですわ。電気代とか水道代とか。庶民の財布を豊かにと。政治の基本ですよ」とまず減税にこだわりました。
本丸御殿は今の時期にやることかという市民の声を紹介しました。市長は「ゆっくりやりながら、みなさんの意見をうかがう。人に言わせると、御殿だけども、昔は庶民が入れなかったけど、今は見学ができるから、御殿じゃない、という説もある」とこたえました。
市民の暮らしを応援する施策を求める緊急申し入れ
2009年5月12日
名古屋市長 河村たかし様
日本共産党名古屋市議団 団長 わしの恵子
09年度に入っても引き続き景気・雇用・経済はたいへん厳しい状況にあります。そのなかで派遣切りにあった労働者や年金暮らしの高齢者、仕事の大幅減に苦しむ中小企業者などの暮らしはいっそう深刻さを増しています。だからこそ市民の暮らしを応援する施策の充実が求められています。
市長が公約に掲げられた「高齢者の医療費自己負担分にたいする助成制度の創設を検討する」「子どもの医療費は中学生まで入院に加え通院も無料化する」との医療・福祉の施策の実現は急務です。加えて08年、09年と2年連続で値上げされた国保料の引き下げも求められています。大型プロジェクトの見直しがこうした施策の財源にもなるものですが、なかでも「名古屋城本丸御殿復元」については工事が始まっており緊急に対処が必要です。以上の立場から下記の項目について強く要望します。
記
- 高齢者の医療費自己負担分にたいする助成制度を創設すること
- 子どもの医療費を通院も中学校卒業まで無料にすること
- 名古屋城本丸御殿復元の見直しに着手すること
- 以上に加え、実質的な「減税」にもなる国保料の引き下げを行うこと