市政シンポジウム『「子どもの貧困」を考える』を開催(6月13日)
貧困なくし幸せに生きる権利の保障を
100名を超える参加者が、子どもたちのリアルな実態を共有
日本共産党名古屋市議団は6月13日、「『子どもの貧困』を考える」をテーマに市政シンポジウムを開催し、会場いっぱいに100名を超える参加者が集いました。シンポジウムの詳細については報告集を作成しますので、しばらくお待ちください。
シンポジウムの概要
会場いっぱいの100人を超える参加者で大きく成功したシンポジウム。子どもがおかれた実態についての認識を共有し、「子どもの貧困」解決のために、それぞれの分野でさらなる取り組みを強めていこうという決意をかためあうものとなりました。
しんぶん赤旗に連載された「子どもと『貧困』」について、記者の荻野悦子さんから、連載のきっかけや取材のエピソードをお話しいただきました。今後は、学童保育や児童養護施設をテーマに連載が続く予定だそうです。
また名古屋市子ども青少年局子ども未来課の課長さんからは「なごや子ども条例」についてお話をいただきました。
日本共産党市議団の取り組みについて山口清明議員が報告し、八田ひろ子さんは子どもの貧困と国政をめぐる問題について発言しました。
各分野からは、元保育園園長の加藤ゆう子さん、小学校教員の上村和範さん、愛高教の熊澤知加夫さん、外国人児童の支援に取り組む川口祐有子さんに報告していただきました。
『河村市長の本丸御殿本音トーク』で
山口議員が『一時中断』を主張(14日)
6月14日、「河村市長の本丸御殿本音トーク」が開かれ、「一時中断」を求める討論者として日本共産党の山口清明議員が発言しました。「本音トーク」は河村たかし市長が本丸御殿復元を立ち止まって考えるために行なわれ、討論者は賛成5名、反対5名が公募され、意見を付して応募した58名から、氏名を伏せて市長に選ばれた人たちです。
「一時中断」3つの理由
山口氏は「一時中断」の理由として(1)住まいさえ奪われた派遣労働者の問題など、市として急いでやるべき仕事が他にいくつもあること、(2)本丸御殿の復元だけを突出させるのではなく、城跡全体を整備計画に沿って素直に進めるべきこと、(3)御殿をモノづくり文化や環境問題のシンボルとする市の説明は、文化団体への助成を減らしたりダムや導水路を建設する市政と矛盾しており、市民の共感を得られないことの3点をあげました。そして復元構想は開発とイベントの発想ではなく、本気でモノづくり支援や環境問題に取り組んでこそ共感が広がると発言しました。
他の討論者からは「まちづくりにはランドマークが必要」「名古屋城全部を100年かけて復元を」「地元の業者に仕事が回るように」などの賛成意見にたいして、「自治体の仕事は命を守るのが優先」「もっと暮らしが良くなってからやるべき」等の意見が出されました。
「計画通り」すすめる合意はない
討論の最後に、聴講者が意思表示し、「計画通り進める」72名に対して、「修正して継続」32名、「一時中断」37名、「中止」5名と計74名でした。マスコミは「賛成7割」といいますが、「計画通り」に行うかどうかには賛否が別れ合意されていません。聴講した日本共産党の、わしの恵子市議は「やはり一時中断して、市は市民にもっと丁寧な説明や議論する場をもうけるべきだ。市民生活は厳しいのだから、仮に寄付でまかなうにしても市民の理解が大前提だ」と語りました。