運輸対策特別委員会(8月21日) わしの惠子議員
中部国際空港
二本目滑走路はキッパリ中止を
8月21日の運輸対策特別委員会では、わしの恵子議員が中部国際空港について質疑しました。
初の赤字23億円、需要目標も持てない
総務局は、「開港以来順調だったが、100年に一度の不況で、利用は落ち込んでいる。燃油サーチャージもあり、航空会社のサポートを地域を挙げてやる必要がある」としています。08年度は連結決算で23億円の純損失です。
旅客数や貨物取扱量は大きく減少しており、わしの議員の質問に「空港会社は需要見通しはあっても需要目標値を持てない状況」との答弁でした。
わしの議員の「旅客数は旧名古屋空港の実績さえ下回っている。」との指摘には、「現状は厳しい。国は、2本目の滑走路実現には新路線や需要拡大を条件にしている」と答えざるをえませんでした。
「需要も路線も減っている中で、2本目滑走路の埋立に1,500億円もかかる。本当に必要なのか見直しが必要だ」との質問には、「2本目の滑走路は今の状況ではなく10年先を見て整備を進めていく」とあくまで建設する姿勢を見せました。
わしの議員は、「納得できない。需要予測が甘くしっかり判断するべきだ」と強く主張しました。
中部国際空港の旅客数、貨物取扱量
項目 | 2008年度 | 2009年度需要見通し | ||
---|---|---|---|---|
需要目標値 | 実績値 | |||
旅客数 | 国際線 | 577万人以上 | 約498万人 | 449万人 |
国内線 | 616万人以上 | 約583万人 | 501万人 | |
計 | 1,193万人上 | 約1,081万人 | 950万人 | |
貨物取扱量 | 国際線 | 21万t以上 | 約12万t | 13万t |
国内線 | −−− | 約4万t | −−− | |
計 | −−− | 約16万t | −−− |
中部国際空港の便数
項目 | 2008年度 | 2009年度需要見通し | ||
---|---|---|---|---|
要目標値 | 実績値 | |||
旅客数 | 国際線 | −−−便/週 | 287便/週 | −−−便/週 |
国内線 | −−− | 15 | −−− | |
計 | 379以上 | 302 | 307 | |
貨物取扱量 | 国際線 | −−−便/日 | 76便/日 | −−−便/日 |
国内線 | −−− | 0 | −−− | |
計 | 82以上 | 76 | 74 |
中部国際空港(株)の収支
項目 | 連結経営成績(百万円) | |
---|---|---|
08年3月期 | 09年3月期 | |
売上高 | 52,876 | 48,425 |
営業利益 | 6,645 | 4,045 |
経常利益 | 679 | △1,779 |
当期純利益 | 296 | △2,304 |
就航都市数(09年8月1日現在)
国際線 | 国内線 | ||
---|---|---|---|
旅客便 | 貨物便 | 旅客便 | 貨物便 |
28 | 8 | 23 | 0 |
国際線の就航がなくなった都市
(開港から09年8月1日まで)
旅客便11都市 | 貨物便18都市 |
---|---|
深圳 ジャカルタ、ホーチミン、クアラルンプール オークランド、シドニー、ケアンズ バンクーバー、シカゴ、サンフランシスコ ドバイ |
ソウル、大連、厦門、青島、天津、上海、台北 クアラルンプール、バンコク、シンガポール インディアナポリス、アトランタ、ニューヨーク ロンドン ノボシビルスク、クラスノヤルスク、サンクトペテルブルグ、モスクワ |