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2009年8月23日発行

運輸対策特別委員会(8月21日) わしの惠子議員

中部国際空港
二本目滑走路はキッパリ中止を

8月21日の運輸対策特別委員会では、わしの恵子議員が中部国際空港について質疑しました。

初の赤字23億円、需要目標も持てない

総務局は、「開港以来順調だったが、100年に一度の不況で、利用は落ち込んでいる。燃油サーチャージもあり、航空会社のサポートを地域を挙げてやる必要がある」としています。08年度は連結決算で23億円の純損失です。

旅客数や貨物取扱量は大きく減少しており、わしの議員の質問に「空港会社は需要見通しはあっても需要目標値を持てない状況」との答弁でした。

わしの議員の「旅客数は旧名古屋空港の実績さえ下回っている。」との指摘には、「現状は厳しい。国は、2本目の滑走路実現には新路線や需要拡大を条件にしている」と答えざるをえませんでした。

「需要も路線も減っている中で、2本目滑走路の埋立に1,500億円もかかる。本当に必要なのか見直しが必要だ」との質問には、「2本目の滑走路は今の状況ではなく10年先を見て整備を進めていく」とあくまで建設する姿勢を見せました。

わしの議員は、「納得できない。需要予測が甘くしっかり判断するべきだ」と強く主張しました。

中部国際空港の旅客数、貨物取扱量

項目 2008年度 2009年度需要見通し
需要目標値 実績値
旅客数 国際線 577万人以上 約498万人 449万人
国内線 616万人以上 約583万人 501万人
1,193万人上 約1,081万人 950万人
貨物取扱量 国際線 21万t以上 約12万t 13万t
国内線 −−− 約4万t −−−
−−− 約16万t −−−

 

中部国際空港の便数

項目 2008年度 2009年度需要見通し
要目標値 実績値
旅客数 国際線 −−−便/週 287便/週 −−−便/週
国内線 −−− 15 −−−
379以上 302 307
貨物取扱量 国際線 −−−便/日 76便/日 −−−便/日
国内線 −−− 0 −−−
82以上 76 74

 

中部国際空港(株)の収支

項目 連結経営成績(百万円)
08年3月期 09年3月期
売上高 52,876 48,425
営業利益 6,645 4,045
経常利益 679 △1,779
当期純利益 296 △2,304

 

就航都市数(09年8月1日現在)

国際線 国内線
旅客便 貨物便 旅客便 貨物便
28 8 23 0

 

国際線の就航がなくなった都市
(開港から09年8月1日まで)

旅客便11都市 貨物便18都市
深圳
ジャカルタ、ホーチミン、クアラルンプール
オークランド、シドニー、ケアンズ
バンクーバー、シカゴ、サンフランシスコ
ドバイ
ソウル、大連、厦門、青島、天津、上海、台北
クアラルンプール、バンコク、シンガポール
インディアナポリス、アトランタ、ニューヨーク
ロンドン
ノボシビルスク、クラスノヤルスク、サンクトペテルブルグ、モスクワ