8月24日 財政福祉委員会 江上博之議員
請願審査
「後期高齢者医療制度やめると財源不足で破綻する」(市答弁)
「国の負担は減っている。元に戻せ」(江上)
総選挙最中の24日に行われた財政福祉委員会では、後期高齢者医療制度の廃止を求める請願で、自民・公明議員と江上議員がそれぞれ質問しました。
「制度の不信感は払拭された」(答弁)
公明党議員の「特に最近苦情はあるのか」との質問に、当局は「当初はPR不足で問題も多々あったが、今は事務的な問い合わせも少なく、制度への不信感は払拭された」と答弁。また、「日本は世界一少子高齢化が進んでいるが、廃止して従前の制度に戻すと何が待っているのか」との質問には、「様々な検討もあると思うが、最大の問題は財源不足であり、戻すだけなら破綻する」などと答えました。
これらを受けて江上議員は、「高齢化率世界一だと言うが高齢者の医療費も世界一か」と質し、当局に「GDP比で高くない」と答えさせました。さらに、「高齢者の負担は増えたのに、国の負担は低くなっている」との質問には、「たしかに国の負担は減っている。現役世代の支援金が過重である」と認めました。江上議員は「国の負担割合を戻して考えるべきだ」と採択を主張しました。
宅老所へ助成を求める請願も採択を求めましたが、他党は質疑もなく不採択にしました。その他も採択を求めましたが、結果は表のようになりました。
財政福祉委員会(2009年8月24日)での請願審査の結果
○:採択 ●:不採択 共:日本共産党 民:民主党 自:自民党 公:公明党
請願者 | 請願内容 | 結果 | 共 | 民 | 自 | 公 | |
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平成21年 請願第7号 (新規) |
南区にミニデイサービスをつくる会 | 1、無認可の宅老所・サロン等に対して助成すること | 不採択 | ○ | ● | ● | ● |
平成21年 請願第13号 (新規) |
新日本婦人の会愛知県本部 | 1、ヒブワクチンの任意の予防接種に助成制度を創設すること | 不採択 | ○ | ● | ● | ● |
2、ヒブワクチンの早期定期予防接種化の意見書を国に提出すること | 趣旨実現 審査打ち切り (7月7日意見書採択) |
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平成21年 請願第14号 (新規) |
愛知県生活と健康を守る会連合会 | 1、生活保護の母子加算を復活すること | 保留 | ||||
平成21年 陳情第2号 (新規) |
名古屋市腎友会 | 1、重度障害者タクシー料金助成制度を改正し、重度障害者福祉タクシー利用券について現在年間120枚交付しているところを、人工透析で通院している者の帰宅分を考慮し、合計156枚になるよう、36枚を追加交付すること | 聞き置く | ||||
平成20年 請願第1号 |
愛知県社会保障推進協議会 | 1,原則75歳以上の後期高齢者医療制度の対象者に保険料軽減措置に相当する市独自の新たな福祉制度を新設すること | 保留 | ||||
平成20年 請願第7号 (新規) |
愛知障害者(児)の生活と権利を守る連絡協議会 | 1,後期高齢者医療制度を選択しない65歳〜74歳の障害者に医療費助成を | 保留 | ||||
平成20年 請願第17号 |
昭和橋作業所 保護者会 |
4、自己選択・自己決定ができず、障害者自立支援法の下で契約になじまない障害者についての施策の体系を整備すること 5(3)、老後を安心して暮らせるよう高齢者施策等につなげるシステムの具体化を図ること |
保留 | ||||
平成20年 請願第18号 |
介護の充実を求める会愛知連絡会 | 1(4)、後期高齢者医療制度を廃止することの意見書を国に提出すること 2、特別養護老人ホーム等の基盤整備を進め、待機者の解消を図ること |
保留 | ||||
平成20年 陳情第23号 |
名古屋の国保と高齢者医療をよくする市民の会 | 4、後期高齢者医療制度の廃止を国に要望すること | 保留 | ||||
平成19年 請願第22号 |
地域医療を考え守山市民病院を守る会 | 2、守山市民病院を今後とも災害医療活動拠点と位置づけ、必要な整備を行い充実させること 3、守山市民病院の救急医療体制を充実させること |
保留 |