9月7日 教育子ども委員会 かとう典子議員
請願審査
放課後子どもプランだけでなく
学童保育にも責任を持って助成増を
9月7日の教育子ども委員会では、子ども青少年局関係の請願審査が行われました。
学童保育関係では、障害児受け入れの加算額を国基準にすることや、土曜日の午前中補助などについてかとう議員が質疑。当局が「名古屋市独自の基準で助成しており、全体の助成額では国を上回っている」と従来からの答弁を繰り返すのに対して、かとう議員は「放課後子どもプランのモデル事業が始まったが、選択事業の利用料は月5000円。一方で学童保育はその3〜4倍の利用料。同じ『放課後児童健全育成事業』なのにおかしい。助成の抜本的増額を」と求めました。
かとう議員の道理ある主張に対して、当局は「放課後子どもプランは市が主体。側面的支援である学童保育に、市としてどこまで助成するべきかという問題だ」と責任を棚上げした答弁で開き直りました。
また民主党議員からも、学童保育とトワイライトスクールを一体化することについて市民から懸念の声が出されていることを指摘し、「放課後子どもプランは、2つの事業の良い面を取り入れるというが、現状はそうなっていない」と批判的意見が出されました。
かとう議員は、いずれの請願についても採択を求めましたが、先の補正予算で保育園のエアコン設置が実現するなど3項目が趣旨実現で打ち切り、その他ほとんどの請願は保留となりました。
教育子ども委員会(2009年9月7日)での請願審査の結果
<新規分>
請願名(請願者) | 請願内容 | 結果 | |
---|---|---|---|
平成21年 請願第9号 |
学童保育制度の拡充を求める請願(名古屋市学童保育連絡協議会) | 障害児受け入れ補助を現行68万7000円から国基準の142万1000円以上にすること。障害児に必要な施設整備を整えること | 保留 |
平成21年 請願第10号 |
妊婦健診費用の補助を求める意見書提出に関する請願(新日本婦人の会愛知県本部) | 妊婦健診14回無料を平成23年度以降も継続すること。産後1回を無料に。妊婦健診の重要性を周知徹底すること。 | 保留 *1 |
*1 周知徹底は趣旨実現のため打切り
<保留分>
請願名(請願者) | 請願内容 | 結果 | |
---|---|---|---|
平成19年 請願第8号 |
学童保育制度の拡充を求める請願(名古屋市学童保育連絡協議会) | 学童保育の土曜日午前中、4年生以上へ補助すること | 保留 |
平成19年 請願第17号 |
子どもの医療費無料制度の対象年齢を中学校卒業までに拡大し、所得制限を廃止することを求める請願(新日本婦人の会愛知県本部) | 子どもの医療費無料制度の対象年齢を中学校卒業までに拡大する | 保留 |
平成19年 請願第28号 |
障害児保育の充実を求める請願(名古屋市公立保育園父母の会) | 入所中に障害認定をうけた3歳未満児への障害児保育の実施 | 保留 |
平成19年 請願第29号 |
保育所の全保育室へのエアコン設置を求める請願(名古屋市公立保育園父母の会) | 保育所の全保育室へのエアコンを設置すること | 趣旨実現の ため打切り |
平成20年 請願第19号 |
子どもたちが健やかに育つために北区内の市立保育園の延長保育実施園の拡充を求める請願(北区住民) | 北区内の市立保育園の延長保育未実施園での延長保育実施 | 保留 |
平成20年 請願第21号 |
障害児保育の充実を求める請願(名古屋市公立保育園父母の会) | 障害児の保育時間に応じて加配し、保育時間の制限をしない | 保留 |
平成20年 請願第27号 |
公的保育制度の堅持を求める請願(天白区住民) | エアコン・園舎老朽化対策、学童保育とトワイライトの一体化をしないなど学童保育を守り発展させる、特別保育・障害児保育の充実など | 保留 *2 |
平成20年 請願第30号 |
安心して子どもを産み育てられるよう保育の公的責任の堅持と保育・学童保育施策の拡充を求める請願(愛知保育団体連絡協議会) | 保育予算増額、民調費堅持・拡充、待機児解消、特別保育充実など | 保留 |
平成21年 請願第1号 |
若松寮の公立施設としての存続を求める請願(名古屋市若松寮を守る会) | 指定管理者制度導入、民営化をしないこと | 保留 |
*2 エアコンは趣旨実現打ち切り