個人質問(9月15日) 江上博之議員
予算238億円もカットし本丸御殿復元か
さらに天守閣を木造に500億円?
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江上議員は、9月15日、本会議質問で本丸御殿復元、地域委員会や姉妹友好都市などについて質問しました。
民主的な市政運営こそ市民の願い
市長は「日本民主主義発祥の地ナゴヤ」を強調しています。市民が主人公の名古屋市を市民参加でつくりあげることは当然です。市長選挙での世論調査結果を見れば、市民の願いは福祉・医療の充実、景気・雇用の回復、ムダをなくすということを通じて市政を変えてほしいということです。江上議員はこうした点を指摘し市長の市政運営をただしました。
本丸御殿復元は住民投票を
本丸御殿の復元事業について、8月10日、市長は「建設続行、天守閣の建替えも検討」ということを明らかにしました。6月の「本丸御殿本音トーク」で150人の参加者に挙手で聞いた結果が「計画どおりが5割、修正が2割、中断・中止が3割」だったからというものです。これだけで決めるのでなく、改めて住民投票を行うべきではないかとただしました。市長は「住民投票はしない。御殿だけでなく、天守閣を木造で再建して市民の精神的基柱にしたい」と答えました。
自治の歴史や課題を踏まえよ
江上議員は、市長が地域委員会の例に出すロサンゼルス市について、「1992年、黒人への白人警官の逮捕が差別的だというロドニーキング事件を契機に130万人が独立しようとしたことや、市民間のコミュニケーション不足の問題、人種問題などが地域委員会という住民参加組織を促進した」と、その地域の経過や歴史があることを示し、「名古屋市には町内会や自治会があり、小学校区ごとのコミュニティ組織として学区連絡協議会がある。情報提供や進め方を民主的に」と主張しました。
議会の議論無視、市内部とすりあわせもない
また、「市長参加の委員会では、住民税減税ゼロが40万人、1万円以下の減税額の納税者が過半数であることが明らかになっているにもかかわらず『平均1万5千円の減税されるので、地域委員会に寄付を』と発言したり、モデル地域選定について当局案を市民の前で公然と批判したり、市長の進め方に問題があると感じないか」と批判しました。
238億円カット「一言も言ってない」(市長)
江上議員は「238億円のカットは絶対反対。この一方で急ぐ必要ない本丸御殿復元。さらに天守閣木造化に500億円とは、市民の期待に反する」と厳しく指摘。市長は、「238億円カットは一言も言ってない。公約は51万人に支持された」と開き直りました。
姉妹・友好都市提携
温暖化防止など課題解決に活かせ
姉妹友好都市提携(市の定義) 都市提携とは、市民から盛り上がる力によって結ばれた二つの都市の市民が、積極的に文化や経済の交流を図りながら、人種や国境を超えた友愛精神を育て、風俗習慣の相違から起こりがちな誤解や偏見を取り除いて、国際間の理解と親善を深めようとするものである。 |
ロサンゼルス市庁舎 |
江上議員はロサンゼルス市との姉妹提携50周年事業に参加した経験から姉妹都市提携のあり方を見直すよう求めました。地震対策や温暖化対策、歴史認識と平和行政など、それぞれの都市がかかえる課題や先進的施策についての交流が必要であると指摘しました。市長は「そういうことも深めるのにいいこと。来年はシドニー市との提携30周年、COP10に関連した環境問題などで交流を」と答えました。