名東・稲葉地プールを廃止しないで!
市民が市長に要望署名を提出
教育長に署名を提出する市民ら(9月24日)。
9月議会では、「名東プール(名東区)」「稲葉地プール(中村区)」の2つの冷水プールを22年度限りで廃止する条例案が提出されています。この2冷水プール廃止方針が公表されると、周辺住民など利用者から反対の声が上がり、署名運動が広がりました。9月24日には、中村区と名東区の市民が、短期間に集めた要望署名を教育長に手渡しました。 中村区の藤井ひろきさんは「当局は学区の役員に説明したというが、突然の説明に住民は納得していない。市民の声を聞いて、存続してほしい」と求めました。教育委員会の担当者は「冷水プールを順次廃止する方針は、パブリックコメントも行った方針だ。今回の2プール廃止についても近隣学区の区政協力委員に説明ずみ」と答えました。名東区の市民は「利用者には今年が最後だということは、まったく知らされていなかった。やり方がおかしい」と訴えましたが、当局は「議会で決定する前には知らせられない」などと苦しい弁明をしました。
9月24日 教育子ども委員会 かとう典子議員
市の冷水プール廃止方針
「冷水プールのないまち名古屋」でいいのか?!
9月24日の教育子ども委員会では、2つの冷水プールの廃止条例案等についての総括質疑が行われました。
かとう典子議員は、「利用者数は、十数年前よりは減っているが、ここ数年は減っていない。温水プールでは、夏の暑い時期に子どもたちがダイナミックに遊べる冷水プールの代わりにならず、廃止方針は納得できない」と指摘しました。当局は、「2回の行政評価で『D評価』を受け、冷水プールの在り方を検討し、築30年をめどに老朽化したプールから順次廃止することとした」として、利用者数の減少、温水プールの整備、価値観の変化(レジャープールや他のスポーツ、他の遊びなど)を理由に廃止する方針を決めたと説明しました。
かとう議員は「行政評価は、効率性しか観点にない。順次廃止して『冷水プールのないまち名古屋』にしてしまっていいのか」と批判しました。
一方、他党議員は「廃止はやむをえないが、せめて1つか2つくらいは残せないか…」などと歯切れの悪い質問。当局は「あと十数年期間があるプールもあり、その時点で検討する」などとして、冷水プール廃止方針は変更しない考えを改めてしめしました。