日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2005年3月21日発行

土木交通委員会 梅原紀美子議員・田中せつ子議員

予算議会・続報
ガラ空きの有料自転車駐輪場
無料にして放置自転車をなくせ

3万台以上ある放置自転車 無料化こそ効果一番

土木交通委員会で、田中せつ子議員が有料自転車駐輪場についてただしました。放置自転車をなくす事を理由に各駅の自転車駐輪場を有料化していますが、2004年度でも3万数千台の自転車が路上にあり、目的が達成されていません。田中議員は「無料にして歩道上の自転車をなくすべきでないか。少なくとも高すぎる料金を仙台のように50円にするなどの対応を」と追及しました。当局は「維持・管理に費用がかかる。利用料で維持したい」と答えました。

あおなみ線沿線は当初から有料 乗車目標の3割しかのっていない

あおなみ線が開業しましたが、目標乗車人数は1日66,000人のところ、実際は18,000人です。見込みのわずか3割しか乗っていません。沿線すべての駐輪場が当初から有料となっています。田中議員は「利用促進のためにも無料駐輪場の設置を」求めました。当局は「調査検討したい」と答えました。

駅別有料自転車駐車場収支及び利用状況
(2004年度未見込)
駅名(あおなみ線) 計画収
容台数
収支(千円) 利用率
(%)
収入 支出
小本 81 428 509 40
荒子 139 721 2275 38
南荒子 90 488 509 39
中島 278 1034 2569 27
名古屋競馬場前 454 2120 2569 35
荒子川公園 360 1676 2275 35
稲永 356 2632 2275 54
稲永 46 173 328 25

市バス乗務員欠員が97人(定員1210人)
最高80時間もの超過勤務で安全が保てるのか

労働協約では超勤50時間以内なのに 16%の人が50時間以上の超勤

うめはら紀美子議員と田中せつ子議員は、土木交通委員会で市バス乗務員の大幅削減について取りあげました。この中で、市バス乗務員が97人も不足し、そのために超勤が異常に多くなっている実態をただし、「これでは安全第一の市バスの理念が維持できないのではないか」とただしました。

市バス関連の職員は2001年の2,334人から2002年の2,166人、2003年は1,898人、2004年が1,703人、そして2005年は1,602人と大幅に減り、路線の削減など市民の足も奪われてきました。この結果、97人も乗務員が欠員のまま運行し、超勤でやりくりしているのが実態です。しかも欠員補充として嘱託員を大量雇用する異常な事態に。交通局と労働組合との労働協約は月・最高50時間ですが、50時間以上の超勤者は延べ2800人、16%を超えています。「昨年、特例規定で70時間までと決めたのも超勤を前提にしないと回っていかないからなのではないか」と追及しました。

バス乗務員の雇用形態及び超過勤務時間
(単位時間/月)
区分 定数
(人)
超過勤務時間
平均 最高
一般バス乗務員 1210 34 80
その他
乗務員
再雇用バス乗務員 419 11 71
嘱託バス乗務員 50 42 96
短時間嘱託バス乗務員 74 2 59
若年嘱託バス乗務員 230
(注) 超過勤務時間は、2003年度の実績