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2005年5月14日発行

財政教育委員会(5月10日)さとう典生議員・わしの恵子議員

9月議会に条例堤案来年度の実施を予定

もうけ第一主義の導入は許されない
施設利用料値上げやめよ

スポーツセンターや文化小劇場、動植物園などの施設の利用料金等に、受益者負担を原則使用とする計画が進んでいます。5月10日の財政教育委員会では、利用者負担のあり方の基準をつくった上で各施設ごとの料金を見直す方針が示されました。

「公の施設に係る受益者負担のあり方に関する報告書」概要と全文

財政難を口実に市民負担増へ

名古屋市は財政健全化計画の一環で、ムダな公共事業の見直しはほとんど手を付けずに、市民がもっぱら利用する施設の「受益者負担の適正化=実質値上げ」の検討を、御用学者などに依頼してきました。

名古屋市には住宅や道路、河川、公園以外に、学校や文化施設など108種1,071施設があり、法令等で負担基準が定められている39種628施設以外の約450施設について受益者負担の見直そうとしています。

公共性や収益性から 0%〜100%の受益者負担に

「受益者負担のあり方研究会」の報告では、これらの施設を民間と比較して、管理・運営費が課題だとしてコスト削減や受益者負担の適正(引き上げ)を求めています。国際展示場や久屋駐車場などの独立採算を前提とする施設と会議室等の貸し室以外の市の施設について、公共性や収益性の度合いを見て無料から全額受益者負担までを9区分にして負担基準を設定せよとしています。

受益者負担推進のオール与党

わしの恵子議員は、「住民福祉の向上という自治体の仕事に反する。財政問題をいうならムダな公共事業の見直しが第一だ」と指摘しました。与党議員は、今頃まで何をやっていたなど受益者負担促進をあおる立場に終始しました。

(1)独立採算を前提とする施設(受益者負担率100%)
産業振興施設(中小企業振興会館、国際展示場)、駐車場(久屋・大須・古沢公園駐車場)、公設市場(15カ所)、みどりが丘公園(墓地使用料)

(2)会議室等(受益者負担率100%。施設設置本来の目的利用は一部公費負担)
高年大学鯱城学園、高齢者就業センター、総合社会福祉会館、女性会館、生涯学習センター(19館)、楠学習センター、短歌会館、東山荘、地区会館(5カ所)、国際センター、市政資料館、男女平等参画推進センター

(3)その他施設の受益者負担率案
数字は受益者負担率。公共性と収益性の関与で変える。0%は無料、100%で経費の全額を利用者が負担。







30% 70%
スポーツ・レクリエーション施設(プール、トレーニングルーム、テニスコート、市民休暇村)、国際会議場、観光施設(ユース・ホステル、展望塔)、バスターミナル
100%
20%
斎場
50%
霊園、有料公園施設、動植物園、生涯学習施設、スポーツ・レクリエーション施設(競技場、野球場、サッカー場等)、文化施設(美術館、博物館、ホール等)、観光施設(名古屋城)、農業公園施設
70%
0%
コミュニティセンター、文化センター、防災センター
0% 0%
 
大←公的関与→小