日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2005年5月26日発行

ニュージーランド軍艦が名古屋港に入港

平和な名古屋港に軍艦はいらない

日本共産党が入港拒否をもとめる申し入れ


申し入れを行う、左から山口きよあき市議、村瀬たつじ市議、わしの恵子市議

ニュージーランドの万博ナショナルデー(6月3日)に合わせて名古屋港への入港が予定されているニュージーランド軍艦と海上自衛隊護衛艦について、日本共産党名古屋市議団は26日、名古屋港管理組合管理者である神田真秋氏(愛知県知事)に対して、入港を拒否するよう申し入れました。

申し入れには、日本共産党の村瀬たつじ市議団長と名港管理組合議員のわしの恵子、山口清明両議員が参加しました。

万博関連での外国の軍艦入港は、4月のオーストラリア艦に続くものです。オーストラリア艦の時には上陸した軍人が騒ぎ、路上で不謹慎な行動をとるなど、近隣住民などのひんしゅくを買いました。こうした点を指摘すると、対応した担当者は「苦情は聞いているが、事実は確認できなかった。軍艦であっても、岸壁に空きがあり、港湾運営上支障がなければ受け入れざるを得ない」と答えました。

ニュージーランド艦軍人のマオリ族チームは、万博でマオリ族の伝統的な踊りなどを披露する予定です。

2005年5月26日

名古屋港管理組合管理者神田真秋様

日本共産党名古屋市会議員団 団長 村瀬たつじ

名古屋港へのニュージーランドと自衛隊の軍艦の入港拒否を求める申し入れ

5月30日から6月6日まで、ニュージーランドのフリーゲート艦「テ・マナ」と補給艦「エンデバー」が、また海上自衛隊護衛艦「しらゆき」も合わせて、名古屋港へ入港することが明らかとなりました。

今回の入港目的は、愛知万博のニュージーランド・ナショナルデーに合わせたもので、同国の伝統的儀式にもとづくものとされています。しかし、戦争目的の軍艦の入港は、「自然の叡智」をテーマとした万博の趣旨に反するものです。先月のオーストラリア艦に続きニュージーランド艦を入港させることは、万博を名目にした名古屋港の軍事利用であり、容認できません。

ニュージーランドは、非核政策をとり核兵器廃絶の流れに貢献するとともに、イラク戦争についてもアメリカの武力行使に反対しています。平和な商業港として市民に親しまれている名古屋港に軍艦を入港させることは、ニュージーランドがすすめている国際的な平和の立場とも相容れません。

憲法第9条改定の論議がすすめられ、「国民保護法」など有事体制に自治体も強制的に動員されようとしているいまこそ、名古屋港の軍事利用に反対し、平和のメッセージを名古屋港から発信するべきです。よって下記の点について申し入れます。

  1. 名古屋港にニュージーランド艦「テ・マナ」「エンデバー」と自衛隊の護衛艦「しらゆき」が、入港することを拒否すること。
  2. 「非核名古屋港宣言」を行い、平和な港であることを世界へ発信すること。

以上