軍艦は「自然の叡智」と相容れない
海上自衛隊の入港拒否を
−日本共産党が申し入れ−
日本共産党名古屋市会議員団は7月14日、名港管理組合に対し、7月22日から25日まで行われる「伊勢湾マリンフェスタ’05」で海上自衛艦6隻が入港することについて入港拒否の申し入れを行いました。申し入れは村瀬たつじ団長、わしの恵子、田中せつ子、山口清明の各議員が立ち会い、管理組合からは港営部長らが対応しました。
6隻ものたくさんの自衛艦が入港するのは10年ぶりです。今年は万博を利用して、オーストラリアやニュージーランドの軍艦まで入港しています。今回は伊勢湾内の体験航海も企画され、自衛隊をより深く市民に認知させようとしています。「入港やめよ」の世論が求められています。
市民団体や労働組合が「海上自衛隊展示訓練反対7・22行動実行委員会」を結成し、市民に反対を訴えています。
2005年7月14日
名古屋港管理組合管理者 神田真秋様
日本共産党名古屋市会議員団 団長 村瀬たつじ
海上自衛隊の「展示訓練」に伴う自衛艦の入港拒否を求める申し入れ
7月22日から25日まで海上自衛隊は、「伊勢湾マリンフェスタ’05」を開催し、15隻もの軍艦の参加で「展示訓練」を実施し、名古屋港へ自衛艦6隻が寄港する予定です。
この「展示訓練」は、「愛・地球博パートナーシップ事業」として位置づけられていますが、「自然の叡智」をテーマにした環境万博と、自衛隊の軍事訓練となる展示訓練は全く相容れません。
今年は戦後60年です。いま、平和憲法を変える動きが強まり、小泉首相の靖国神社参拝、歴史教科書問題など、日本への不信を招くような動きが強まっています。
名古屋港は、日本が侵略戦争と植民地支配で大きな被害と損害を与えたアジア諸国との貿易が年々伸びています。日本国憲法の平和原則を守り、アジアの国々との平和共存、相互信頼関係を高めることは、名古屋港の発展を保障する基礎的条件です。
そもそも「ものづくり中部」の玄関である名古屋港は国際的な商業港であり、軍事のための港ではありません。今回の自衛隊の「展示訓練」は、憲法違反の自衛隊を市民に認知させるためのものであり、伊勢湾を有事の際に軍事利用するためのものと指摘せざるをえません。このような自衛隊の訓練のために名古屋港を利用させることは、港の貿易振興にも平和的発展にも逆行するものです。
よって日本共産党名古屋市会議員団は、名古屋港管理組合に対し、以下の点を強く要望します。
記
- 海上自衛隊の「伊勢湾マリンフェスタ’05」開 催に伴う自衛艦の名古屋港利用を拒否すること
- 非核平和名古屋港宣言をするなど、戦後60年に ふさわしい平和のメッセージをアジアと世界に名古屋港から発信すること。
以上