日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2005年8月2日発行

8月1日 財政教育委員会 黒田二郎、梅原紀美子議員

入場料や使用料の値上げと高齢者の有料化ストップ

与党議員が反対 請願不採択になる

名古屋市は、「負担の公平」や「採算性」を理由に「公の施設に関わる使用料の設定基準」素案を提案し、東山動物園の入場料や生涯学習センターなどの会議室使用料の大幅値上げを進めています。

名古屋・革新市政の会などの市民団体が、「値上げは許さない」と市議会に「市の施設の使用料・入場料の値上げに反対する」請願を提出。財政教育委員会で審議されました。日本共産党は請願の採択を主張しましたが、オール与党議員は「使用料設定の基準作りが必要だ」と反対し、「不採択」になりました。

 「利用しない人との不公平をなくす」は「利用できない人をふやす」こと

梅原議員は、「これまで使用料はできるだけ低く抑え市民に利用しやすくしてきた。採算性だけでは、施設の利用目的そのものが変わってしまうのではないのか」と追及。市は「施設本来の設置目的を見失うことなく、利用者と利用していない人との不公平を解消する」と答弁しました。更に梅原議員は「65歳以上の無料制度が改悪され有料化になる。生活が苦しくなっている高齢者の社会参加や楽しみを奪い、公共施設利用から市民を遠ざける」と厳しく批判しました。

 革新市政の会が値上げ 反対署名取り組む

女性会館の会議室のように大幅な値上げについて「上限を設ける」と市は答弁しましたが、市民にはたいへんな痛手になります。名古屋市は9月議会に具体的な値上げ案を提案する計画です。

革新市政の会などの市民団体は、値上げの中止を求めて市長への要請署名を取り組んでいます。

消費税増税中止の請願も不採択

8月1日の財政教育委員会では、「消費税の税率引き上げ中止を求める意見書提出にかんする請願」(代表=県消費者団体連絡会)が「不採択」になりました。

梅原議員は採択を求めましたが、与党議員が「国において今後も論議されることであり、値上げを前提にした中止を求める意見書は出せない」と反対。また、「消費税引き上げに反対する意見書を求める」請願」(代表=消費税を止めさせる愛知連絡会)は、「今後の議論を見守る」との理由で「保留」になりました。