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2005年12月20日発行

総務環境委員会(12月19日)村瀬たつじ議員

行財政集中改革計画(素案)
職員をさらに2,300人以上も削減

国の言いなり・地方自治の侵害

総務環境委員会で、「行財政集中改革計画」の素案が説明されました。市民サービスの切り捨てや大型事業促進のこれまでの行財政改革計画や財政健全化が、国の助言をうけて策定されています。

村瀬たつじ議員は「国の指針に沿ったものであり、国のいいなりだ。地方分権といいながら、地方自治の侵害につながる」と厳しく批判し、「市として独自に考えることだ」と指摘しました。

自然体験事業など20事業廃止

計画素案では、2005年度〜2010年度に取り組む項目として、(1)事務事業の見直し、(2)民間委託等の推進、(3)計画的な定員管理、(4)外郭団体の見直し、(5)諸情勢に適応し給与制度、(6)財政健全化への取り組み、の6つが掲げられています。

事務事業の見直しでは、たばこ販売事業助成金事業や猪高公設市場、ゲートボール活動助成、自然体験事業など20事業が2005年度に休廃止されるほか、芸術文化団体活動助成補助や緑化用苗木育成事業など73事業の見直しがされる計画です。

指定管理者制度や民間委託を推進

計画の中心は民間委託と定員削減です。公の施設は、指定管理者制度をすべての管理委託施設で導入し、直営施設も含め、市としてサービス提供をすべきかどうかなどを検討する計画となっています。

村瀬議員は、「民間任せでは、労働者の給与などが切り下げられ不安定雇用が増大し、サービスは低下し市の責任が果たせなくなる」と指摘しました。当局は「最終責任は市にある。民間の雇用の拡大につながる」と答弁しました。

ムダな事業には手を触れず

市職員の削減の推移

職員削減は、1998年度からこれまでに3,648人が削減され、さらに2010年度までに2,300人以上を削減する計画です。

村瀬議員は「市民に犠牲を押し付けているが、ムダな徳山ダムや都市再生事業などは抑制の対象にしないのか」とただすと、当局は「ムダな事業を行っているという認識はない」と答えました。

収支見込(一般会計) (単位:億円)
区分/年度 2005年度
当初予算
2006 2007 2008 2009 2010
歳入 市税 4,612 4,701 4,811 4,888 4,912 4,991
市債 1,104 1,070 1,024 904 927 784
その他 4,171 4,021 3,967 3,971 4,026 4,075
9,887 9,792 9,802 9,763 9,865 9,850
歳出 人件費 1,845 1,851 1,868 1,847 1,816 1,773
公債費 1,397 1,361 1,337 1,372 1,418 1,368
投資的経費 1,071 1,023 1,023 1,023 1,023 1,023
その他 5,574 5,557 5,574 5,521 5,608 5,686
9,887 9,792 9,802 9,763 9,865 9,850

 

収支不足への対応(単位・億円)
区分/年度 2005 2006 2007 2008 2009 2010
計画的な定員管理等による人件費の抑制 35 32 (31)63 (32)95 (32)127 (32)159
投資的経費の抑制 その他経費の削減(事務事業の見直しなど)受益者負担の適正化 公営企業の経営健全化の促進 122 106 (95)201 (78)279 (68)347 (24)371
不用土地の売却等 69 107 60 10 10
財政健全化債の発行 153 162 150 100 100
公債償還基金からの借入
合計 379 407 474 474 584 540

※カッコ書きは内書きで、前年度からの増加分を示す