【名古屋港管理組合に申し入れ】 日本共産党名古屋市議団
米軍艦の名古屋港への入港拒否を
1月30日(月)10時 〜 2月3日(金)10時
金城ふ頭78号岸壁に米軍第7艦隊旗艦(ブルーリッジ)
米軍艦ブルーリッジ(米軍第7艦隊旗艦)が、今月末に名古屋港に入港する事が明らかになり、日本共産党名古屋市議団は26日、名古屋港管理組合(現在の管理者は松原市長)に対し、入港拒否を申し入れました。村瀬たつじ市議団長をはじめ、山口きよあき市議(港区)とかとう典子市議(緑区)が同行。名古屋港管理組合は星野正典港営部長ほか3名が対応しました。同組合は「市や県、議員にはお知らせはしたが、米領事館が入港24時間前に記者発表するので、市民への周知を控えてほしい」と説明しました。
日本共産党は「友好・親善を言うならなぜもっと早く知らせないのか、なぜ金網に囲まれた岸壁につけるのか」と指摘しました。同組合は「ボランティア的交流やスポーツ交流の計画もあるようだが詳細はわからない」と説明しました。
ブルーリッジは2年前の2004年3月にも入港しています。全国各地で米軍とのトラブルが多発しており、市民から不安な声が寄せられています。
排水量 | 18,372t (満載) |
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全長/幅 | 194m / 32.9m |
主機 | 蒸気タービン1基1軸 |
速力 | 23kt(出力22,000馬力) |
兵装 | 25mm機銃x2 20mmCIWSx2 |
乗員 | 乗組員821名 司令部要員170-190名 |
就役 | 1979年 |
ブルー・リッジ級揚陸指揮艦は旗艦任務に特化して設計され、通信機能を重視し電波干渉を避けるため広い平甲板を持った空母に似た船型を採用しているのが特徴。1番艦ブルー・リッジは米海軍横須賀基地を母港として第7艦隊の旗艦となっている。
2006年1月26日
名古屋港管理組合管理者 名古屋市長 松原武久様
日本共産党名古屋市会議員団
団長 村瀬 たつじ
アメリカ海軍第7艦隊旗艦「ブルーリツジ」の名古屋港入港拒否を求める申入書
横須賀を母校とするアメリカ海軍第7艦隊旗艦「ブルーリッジ」が一昨年につづき再び名古屋港への寄港を予定しています。
今回の寄航の目的は、親善・友好訪問といわれています。しかし、地球規模での日米同盟の強化、在日米軍の再編強化が行われようとしており、名古屋港を米軍にとって使い勝手のよい港にするための足慣らしが目的といわざるをえません。名古屋港は軍港ではありません。日本と中部の経済を支える基幹的な商業港であり、軍艦の寄港をはじめとする港の軍事利用は認めるべきではありません。
イラクへ何の正当性もないまま、戦争を仕掛けた米軍の活動に協力することは、日本国憲法とは相容れません。またSOLAS条約にもとづくテロ防止対策を進めるうえでもマイナスにしかなりません。ましてや昨年末から年明けにかけて横須賀の空母「キティホーク」の乗組員が女性殺人事件や悪質なひき逃げ事件をひきおこすなど、各地で米軍兵士による凶悪事件も相次いで発生し、米軍への怒りは全国に広がっています。市民に親しまれる安全・安心な港づくりをめざす名古屋港には、米軍艦の入港はまったくふさわしくありません。
港湾の安全に責任を持つ名古屋港管理組合は、アメリカ海軍第7艦隊「ブルーリッジ」寄港の申し出について、独立した自治体=港湾管理者としての主体性をもってきっぱり拒否すべきです。それでも米軍がどうしても寄航を求めるというのであれば最低限、核兵器を積んでいない旨の非核証明書の提出を求めることは、港湾管理者として最低限の当然の責務です。よって以下の項目を強く申し入れます
記
- 米軍艦ブルーリッジの名古屋港への寄港を拒否すること。
- 寄航を希望する米軍艦には、非核証明書の発行を要求すること。
- アジアと世界の港に向けて非核名古屋港宣言、非軍事利用宣言など憲法9条にもとづく平和のメッセージを発信すること。