本会議・代表質問(3月6日)田中せつ子議員
トワイライトスクールでは
学童保育の役割を果たせない
松原市長が進めてきたトワイライトスクールは、新年度予算案で開設時間を午後7時まで延長するモデル事業(16校)を始めようとしています。
学童保育の拡充こそ少子化対策
田中せつ子議員は、「なごや子ども・子育てわくわくプラン」なども紹介しながら、「学童保育の充実は親の就労を支援し、子育て支援、少子化対策になる」ことを明らかにして、市長をただしました。
学童保育の制度化こそ父母の願い
学童保育は、家庭に代わる「生活の場」となり、指導員は保護者の役割を果たしています。しかし学童保育への助成が少なく、建物も劣悪なところが多く、保護者負担が市平均で約18000円(月額)と高額なので預けることができない家庭もあります。田中議員は、「公的責任として条例をつくり制度化を」と要求しました。市長は「地域の自主性を重んじている。これまでも助成を拡充してきた」と制度化についてまともに答ようとしませんでした。
学童保育を全学区に
現在、市内には児童館学童が16、民間学童が180カ所ありますが3割の学区には学童がありません。「わくわくプラン」の目標は2009年度までに198カ所とありますが、全学区実施にはほど遠い状況となっています。田中議員は「どう目標を達成させるのか」とただしました。局長は「支援はするが、地域のニーズによる」と答えました。
学童保育こそ、夜7時までの延長が必要
松原市長は昨年11月議会で「トワイライトスクールと学童保育は歴史、機能が違う」と答えてきました。田中議員は新年度からのワイライトスクールのモデル事業について「留守家庭児童対策である学童保育の役割を考えれば、全児童対策のトワイライトスクールが学童保育の代わりになることはできない。共働き家庭のニーズに応えるには、学童保育への助成を夜7時まで増やすことこそ先ではないか」と市長を追及しました。
市長は「新局の検討課題だ。ソフトランディングのためにモデル事業でよりよい形を検討する」と答弁しました。
田中議員は「女性の就労支援が少子化対策になる。トワイライトスクールは、学童保育との機能も役割も違うのに、無料ということで市民から期待があるが、実態は学童保育の役割を果たさない。学童保育の制度化、充実を優先すべきである」と主張しました。
学童保育にもっと予算を
今度1年生になる子がいるのでトワイライトスクールを利用しようと問い合わせたところ、思っていたイメージと全く違いました。「共働きだったら学童保育のほうがよいですよ」と言われ、近くの学童保育所を見に行きました。ところが、床板をテープで補修しているなど、あまりのボロボロぶりに、「こんな所に我が子を預けられない」と、涙が出る思いだった。何とかならないんでしょうか。
(日本共産党市議団にかかってきた電話でのご意見より)
区分 | トワイライトスクール事業 (放課後学級) |
留守家庭児童健全育成事業 (育成会運営助成) |
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事業目的 | 全児童の教育の場。地域の大人と交流することなどを通して、子どもたちの自主性・社会性・創造性などを育む教育事業 | 留守家庭児童の生活の場。家庭のような雰囲気の中、指導員のもとで、児童の健全育成を図る児童福祉事業 |
指導者 | 運営指導者(教職経験者)1名 地域協力員2名程度(1校平均14人登録、交代) 体験活動講師(1校平均12人登録) |
指導員(知識と経験を有する者) 1か所あたり平均 2.7名 ※助成対象 大規模 2名 小規模 1名 |
実施箇所 | 157校(平成17年度実施校) | 180か所(平成17年4月1日現在) |
対象児童 | 小学校の全児童(1〜6年生) | 小学校1〜3年の留守家庭児童。 障害児は6年生まで |
開設時間 | 月〜金 授業終了後〜18:00 土・長期休業 9:00〜18:00 (日曜、祝日、年末年始は休み) |
月〜金 下校後〜概ね18:30 土・長期休業 概ね8:00〜18:30 ※助成対象は 月〜土 13:00〜18:00 長期休業中 9:00〜18:00 |
保護者負担 | なし(傷害保険加入年 500円) | 16年度平均 月額 17,770円 |
17年度予算 | 市費予算 737,881千円 国委託料 467,975千円 計(157校) 1,205,856千円 |
運営助成金 652,557千円 専用室リース料 130,995千円 計 783,552千円 |
1箇所あたりの 運営費 |
7,676千円(17年度予算) 全額公費 (市費 4,695千円) (国委託料 2,981千円) |
10,777千円(16年度大規模育成会) 市助成金 3,696千円 (市 3,071千円) (国 625千円) |