日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2006年3月27日発行

名古屋名港管理組合議会(3月27日) 山口きよあき議員

環境問題や自衛艦入港などを質問

名古屋港管理組合の3月議会で、山口きよあき議員が一般質問をおこないました。

港の環境問題

港湾区域全域でのCO2削減目標を

地球温暖化防止の環境対策はどうなっているか、との山口議員の質問に対し、当局は「管理組合でのCO2削減目標はあるが、トレーラーからの発生量などは把握してない」と答弁しました。

山口議員は「物流拠点として発展するのならそれに見合った環境対策が不可欠。港湾区域全域の現状把握とCO2削減目標を持ちなさい」と再度迫りましたが、「いまの港湾環境計画を見直す」と答えました。

飛島ふ頭南側コンテナターミナル(大水深バース)

総工費860億円もの過大な公共投資

飛島ふ頭南側にコンテナターミナルが建設中です。 3つのバース(岸壁)を860億円かけて整備する計画について山口市議は、「貨物が増えている中国・韓国など近海航路の中型船の需要に対応できる港の整備こそ必要だ。3バースも建設するのは過大な公共投資になる。第1バースだけですでに345億円もかけている。貨物や船舶の動向を慎重に見極めて計画の再検討を」と求めました。

米軍の軍艦入港

市長は軍艦入港を無条件に認めるのか

1月に入港したブルーリッジが所属する米第7艦隊は、全国で殺人やひき逃げ事件が続発させてきました。山口市議は松原市長(港湾管理者)に「なぜ何らの抗議も要請もしないまま入港を許可したのか?」と質問。

市長は「米軍の司令官が大丈夫というから安全と判断した」と無責任な答弁をしました。

山口市議は「市民と港湾の安全を守るために、管理者は、港の軍事利用を許さないもっと毅然とした態度をとりなさい!」と重ねて市長の対応をきびしく追及しました。

大水深バースへの軍艦入港の許可は企業権限

山口市議が「米軍からこの岸壁を借りたいと言われたらどうなるか」と質問したのに対し、当局は「公共岸壁といいながら、飛島南側への接岸許可権限は管理組合ではなく、飛島コンテナ埠頭株式会社(トヨタ系)にあることも明らかになりました。

艦船の入港実績
  自衛艦 外国艦船
回数 隻数 回数
2001年度 4 5 2
2002年度 3 3 0
2003年度 4 7 1
2004年度 0 0 0
2005年度(2月末現在) 6 14 3

 

3隻の自衛艦が名古屋港へ入港(3月26日・27日)

自衛艦の入港拒否を申し入れ

3月26日と27日に海上自衛隊の護衛艦「あまぎり」、練習艦「やまぎり」「かしま」が名古屋港に入港しました。練習艦といえども護衛艦とほぼ同等の装備をした軍艦です。

名古屋港には今年度すでに、アメリカ第7艦隊旗艦ブルーリッジをはじめ4隻もの外国軍艦が入港し、自衛艦も今回の3隻をふくめ17隻となり、ここ数年来にない異常な入港となっています。

平和な商業港・名古屋港こそ市民の願いです。日本共産党名古屋市議団は3月24日、名古屋港管理組合管理者(松原市長)に対し、自衛艦の名古屋港入港拒否を求めて申し入れを行いました。

各艦の主要性能
名前 護衛艦あまぎり 練習艦やまぎり 練習艦かしま
基準排水量 3,500t 3,500t 4,050t
主要寸法
(長さ、幅、深さ、喫水)
137x14.6x8.8x4.5m 137x14.6x8.8x4.5m 143x18.0x12.3x4.6m
馬力 54,000PS 54,000PS 27,000PS
速力 30kt 30kt 25kt
主要兵装 高性能20ミリ機関砲x2
62口径76ミリ速射砲x1
短SAM装置一式
SSM装置一式
アスロック装置一式
3連装短魚雷発射管x2
哨戒ヘリコプターx1
高性能20ミリ機関砲×2
62口径76ミリ速射砲×1
短SAM装置一式
SSM装置一式
アスロック装置一式
3連装短魚雷発射管×2
哨戒ヘリコプター×1
62口径76ミリ速射砲×1
水上発射管×2
定員 220名 220名 360名