日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2006年5月18日発行

請願審査
5月18日・都市消防委員会(田口一登議員)

「たんぽぽ保育園のおひさまを守れ!」
マンション建設は中止を

5月18日に都市消防委員会がおこなわれ、保育園の日照被害や「国民保護計画」にかかわる請願を審議しました。

「グランスイート新瑞橋(仮称)の建築中止を求める請願」は、瑞穂区の「たんぽぽ保育園」へ日照被害をもたらすマンション建設の中止を求めるものです。

「名古屋市中高層建築物紛争予防条例」では、保育園や教育施設に日影を及ぼす場合は、建築確認の前に、建築主が保育園などと協議しなければならないとされています。ところが、今回のマンション建築主である丸紅(株)は、あいさつ程度の立ち話をもって「協議をした」として報告書を市に提出し市も受理しました。

田口議員は「協議をおこなったかどうかについて、保育園側と建築主及び市側とで認識が食い違っている。協議というからには、双方が協議するという意思が必要だが、建築主が提出した報告書は、協議した相手の保育園の名称すら誤っており、きわめて不誠実だ。これでは市は業者の報告をうのみにしているといわれても当然ではないか」とただしました。これに対し住宅都市局は建築主側の主張を受け入れ「協議はなされている」と強弁しました。田口議員は「条例の厳格な運用のため改善が必要だ。今回のマンション建設もいったん中止し、市は条例に基づく協議をするように丸紅を指導すべきだ」と主張し、請願の採択を求めましたが、与党の反対で「不採択」となりました。

「国民保護計画」作成にあたって市民の意見を聞くための公聴会開催をの請願についても、田口議員は採択を求めましたが、「不採択」となりました。

 

5月18日・教育子ども委員会(黒田二郎、うめはら紀美子議員)

国家権力の介入許す教育基本法改悪はやめよ

5月18日の教育子ども委員会では、障害児教育の充実、30人学級実現や教育基本法改悪反対などの請願が審議されました。

うめはら議員は「教育基本法は『改正案』が16日衆院本会議で趣旨説明されたが、愛国心の強制や教育への行政介入など重大な問題を含んでおり、これまでの教育基本法を180度転換させるものだ。教育委員会はどう考えているのか」とただしました。市教委は「内容は承知しているが、国会審議を見守りたい」とのべるにとどまりました。

このほか障害児教育や30人学級の請願についても、うめはら議員は採択を求めましたが、いずれの請願も「保留」となりました(06年度予算にかかわる項目は審査打ち切り)。

 

請願・陳情の審査結果(2006年5月18日)
委員会 請願・陳情名 (請願者・陳情者) 各党の態度
(○:賛成●:反対)
共産 民主 自民 公明
都市消防 武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基づく名古屋市の国民の保護に関する計画の作成に関する請願(国民保護法制を考える会)
グランスイート新瑞橋(仮称)の建築中止を求める請願(新瑞の地域と子どもにやさしい環境をつくる会)
教育子ども 高等学校に障害児学級を設置することを求める請願(高校に障害児学級をつくる会) 保留
障害児教育の充実を求める請願(障害児教育の充実を願う連絡会議) 保留
港養護学校の教育条件の充実を求める請願(住民)

保留

子どもと親が安心できる30人学級を求める請願(新日本婦人の会愛知県本部) 保留
真の特別支援教育の実現を求める請願(障害児教育の充実を願う連絡会) 保留
子どもと親が安心できる少人数学級の実現を求める請願(子どもと親が安心できる30人学級を求める会) 保留
(2項は打切り)
教育基本法の改正ではなく、その理念の実現を求める意見書提出に関する請願(憲法と教育基本法の理念を実現する愛知の会) 保留
教育基本法の改正ではなく、教育基本法に基づく施策を進めることを求める意見書提出に関する請願(自由法曹団愛知支部) 保留