日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2006年6月14日発行

6月13日・土木交通委員会(かとう典子、村瀬たつじ議員)

交通局エレベーター
3年間で事故・故障が50件…

土木交通委員会で緑政土木局と交通局におけるシンドラー社製エレベーターについて報告がありました。

緑政土木局では36施設に61基あるエレベータのうち、シンドラー社製は4施設6基、過去3年間に閉じこめ等の事故は起きていないとのことです。

交通局では66駅183基のエレベーターのうち、シンドラー社製が2駅7基あります。このうち平針駅のコンコース〜地上間のエレベーターは、過去3年間に閉じこめ事故を1回、故障2回を起こしています。

かとう議員の質問で交通局のエレベーターの保守点検は「株式会社交通エンジニアリング」(交通局の外郭団体)が行っていることが判明。当局は「交通エンジニアリングは8つのエレベーター製造会社から技術供与を受けており保守できる」と答えました。

「シンドラー社製以外も緊急点検」と答弁

さらにかとう議員は「シンドラー社以外のエレベーターでの事故・故障はないか」と質問。当局はシンドラー社以外のエレベーターも含め3年間で50件の事故・故障」が起きていることや2回以上の故障を繰り返すエレベーターが合計で11基30件の故障があったことも明らかにし、「シンドラー社以外のエレベーターも緊急点検する」と答えました。

平針駅でのシンドラー社エレベーター事故・故障
(いずれもコンコース〜地上間のエレベーター)
発生日 内容 原因 処置内容
2002年8月27日 閉じこめ ドア開閉を確認するスイッチの接触不良 部品取り替えの後、点検により正常運転の確認
2004年2月9日 扉が開閉を繰り返し運転不能 ドア開閉時の挟み込み防止用安全スイッチの配線の半断線
2004年12月24日 扉が閉まったままで運転不能 ドアの閉鎖状態をロックするレバーの不良

 

東山動植物園再生基本構想
市民から厳しい意見も出る

「東山動植物園再生プラン基本構想(案)」に対する市民意見が公表されました。

松原市長はポスト万博の4大プロジェクトの一つに東山動植物園再生プランを挙げています。同園は1937年開園以来、市民に親しまれてきました。最近は来園者数が減り続けており、この傾向に歯止めをかけようと有識者からなる再生検討委員会がリニューアル案を示し、開園80年となる2016年に再生完了をめざすとしています。

市民意見の公募では市民1,091人から意見が寄せられ、そのうち918人が遠足に来た小学生でした。期待を寄せる声とともに、「工事にいくらかけるのか」、「人集めのみを目標とすべきでない」、「委員会は市民の立場で意見を言える人が少なく利用者の立場に立っていない」などの厳しい意見もありました。

総事業費は明らかにされず

土木交通委員会では、村瀬議員とかとう議員が動植物園の運営費が削られてきたことや職員参加の問題、総事業費が明らかになっていないことなどを質問しました。

市民からの主な意見(一部)

  • 人集めのみを目標とした再生プランにはしないでほしい。
  • 検討委員会は市民の立場から意見を言える委員が少なく、利用者の立場に立っていない。
  • 具体的な設計図を見ないと意見が言えない。委員の中に、名古屋に長く住んだ人が入っていないようでは偏りがあると思う。財政事情が厳しい時に効果/費用が絶大でなければやってはいけない。緑に手をつけたらそれだけで地球環境破壊ではないのか。希少動物の保護と増殖とあるが、何をどう保護するのか。