日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2007年2月15日発行

公社対策委員会(2月15日) 村瀬たつじ議員・かとう典子副委員長

市議OBの公社天下り
助役の「容認発言」に抗議

2月15日の公社対策特別委員会は因田助役が冒頭に出席し、1月15日、17日、2月7日の3回の同委員会で問題となった議員OBの天下りについて、「議員OBの監事は各団体でその識見で充分に役割を果たしており、今後も議員OBも含めてふさわしい方を選べばよい」と天下りを容認する発言を行いました。村瀬たつじ議員は即座に「重大な発言であり見過ごすことはできない」と抗議しました。

市議員OBの天下りは中止すべき

この日の審査対象団体には議員OBの天下りは1団体でしたが、村瀬議員は「与党会派は4年前に天下りを次回からしないと報道されている。なぜこのように決めたと認識しているのか」とただしました。当局は、「報道は知っているが直接は聞いていない。識見のあるふさわしい方であれば議員OBでも良い」などと答弁しました。

村瀬議員は、「4年前に市長は、『市民の理解が得られにくいと判断したのだと思う』と述べたが、市民の理解の得られないことを市がすすめるのは問題だ」 と厳しく指摘し、引退議員への監事の就任要請はきっぱりやめるべきだと主張しました。

松原市長も「理解されぬ」

「統一地方選で引退や落選した元市議が市の外郭団体(公社に“天下り”している問題で松原武久市長は、16日の定例記者会見で、与党三会派が次期統一選から役員就任を辞退することについて『市民の理解が得られにくいと判断したのだと思う』と述べた。」(中日新聞03.6.17)

民主は容認の発言、自民・公明はダンマリ

この間、民主党議員は「議員OBでも能力があるものは活用すればよい」と発言しています。自民党、公明党の議員はこの問題には一切発言していません。4年前の与党会派が天下り廃止を決めたことを本当に実行するのか、市民の監視が必要です。

議員OBの外郭団体への天下り状況
  議員OB名 天下り先・役職・月額報酬
自民 工藤恭弘 熱田 名古屋国際センター 常勤監事
34万7,985円
在任中
杉浦重太郎 名古屋市みどりの協会 常勤監事
34万7,900円
在任中
西本順一 西 名古屋市リサイクル推進公社 常勤監事
34万8,000円
死亡
民主 野田守之 守山 (財)名古屋都市整備公社 常勤監事
34万7,900円
在任中
小寺ひろお 名古屋市小規模事業金融公社 非常勤監事
34万7,985円
選管就任のため辞任
ふるせ展実 名古屋市教育スポーツ振興事業団 常勤監事
34万8,000円
在任中
公明 白木正恒 桜仁会 常勤監事
34万7,985円
在任中
柳瀬秀彦 中村 名古屋市建設事業サービス財団 常勤監事
34万7,900円
その後辞退
伊藤年一 名東 名古屋市防災管理公社 非常勤監事
34万7,985円
その後辞退
竹越公夫 守山 名古屋交通開発機構 常勤監査役
34万7,985円
その後辞退