日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2007年3月6日発行

本会議・個人質問(3月5日) 田中せつ子議員

全国一斉学力テストに参加やめよ
民間企業が個人情報を独占

録画中継を別サイトにて配信しております。
>> ご覧になりたい方はこちら(別ウィンドウで開きます)
名古屋市議団ムービーライブラリーサイトの該当ページへ

6日、田中せつ子議員は本会議で個人質問に立ち、市が参加を決めた全国学力テストと、有料化促進が計画されている自転車等駐車対策について質問しました。

全国一斉学力テストは4月24日に小学6年生、中学3年生を対象に行われます。名古屋市教育委員会は昨年10月にテストへ参加することを決めました。

「何日、塾に行くのか」「本は何冊もっているか」まで民間企業が掌握

田中議員は、このテストは「個人や家庭の状況まで聞き出す」、「学校への質問には不登校、生活保護世帯の児童割合など学校情報の収集まである」と紹介し、「個人情報が民間企業に一生握られ漏洩するおそれもある」として市長の認識をただしました。市長は、「民間企業と文科省が個人情報保護で契約しており、保護は保障されている」と答えました。

また、このテストは「学校や子ども同士を競争させ、序列化する」問題があるとの田中議員の指摘に、教育長は「過度の競争をあおることのないように配慮する」と答弁しました。

田中議員は、「契約しても個人情報が漏れる事件が山梨県、長野県でおきている。民間企業が情報を独占することが問題。参加はやめよ」と主張しました。

テストを集計する業者

小学校 ベネッセコーポレーション(進研ゼミ)
中学校 NTTデータ(教育測定研究所・旺文社グループと提携)

 

自転車 有料化やめ駐輪場の利用促進を

市の来年度予算案では、放置自転車対策として16駅の自転車駐車場有料化、5駅の自転車等放置禁止区域に新規指定などが予定されています。市の対策は自転車駐車場対策にはお金がかかるので、有料化して利用を抑制していくものです。

田中議員は「排出ガスを出さず健康にも良い自転車は利用を促進するべきではないか」、「すでに有料化した38駅中18駅で利用率が半分に満たない。上社駅の有料化で本郷駅周辺の無料駐車場は大変な状況だ」、「上社駅高架下の有料駐車場は廃止で機械を取り壊すが、壊すのにもお金がかかる」、「名駅周辺も一律有料化でなく工夫を」と訴えました。

市長は、環境にやさしい自転車の適正な利用促進を言いつつも、黒川駅では有料化によって歩行者も自転車も安全に通行できるようになったと答えました。

田中議員は、「第一に整備というならば充分な駐車場スペースを確保するべきだ。本山の500台収容駐車場では、無料では100%利用だったが有料化されて80台に。学生は無料にするなど工夫をするべきだ」と主張しました。

有料化される鉄道駅の自転車駐車場(16駅)

名古屋駅、国際センター駅、星ヶ丘駅、覚王山駅、志賀本通駅、平安通駅、上小田井駅、庄内緑地公園駅、岩塚駅、いりなか駅、名鉄堀田駅、地下鉄堀田駅、伝馬町駅、神宮前駅、笠寺駅、鳴海駅