日本共産党名古屋市議会議員団Webサイト
2007年3月7日発行

本会議・個人質問(3月6日) 山口きよあき議員

ぜん息の子ども急増 (25年前の5倍)
環境目標値クリアする対策を

録画中継を別サイトにて配信しております。
>> ご覧になりたい方はこちら(別ウィンドウで開きます)
名古屋市議団ムービーライブラリーサイトの該当ページへ

6日、山口きよあき議員は本会議で個人質問に立ち、ぜん息の子どもの増加と自動車公害対策、国民健康保険の資格証明書発行について質問しました。

市内小中学生のぜん息被患率は右の通りです。小中学生の22人に1人がぜん息で発症割合は全国平均の約1.5倍です。

「小児から成人ぜん息への移行期の環境保全事業を検討する」(市長)

東京あおぞら裁判では、東京都が国と自動車メーカーに被害者救済に協力して動くことを提案しています。山口議員は市長に対し、「自動車が主要産業の名古屋市を環境首都にしたいなら、まず自動車公害の根絶と被害者救済のモデル都市にするべきだ」と迫りました。市長は、「東京都の協議の進展を注視する。小児ぜんそくから成人ぜん息への移行期の患者への環境保全事業を検討する」と答弁しました。

港への高速延伸は環境を悪化させる

山口議員は「市のCO2排出量の3割を運輸部門が占める。名古屋港のコンテナが10年で100万個増えトレーラーがその分増えている。そういう中で高速4号線は23号線と交差し、公園の樹木も切る。さらに高層住宅の真ん中にランプウェーを作り環境に配慮していない」と環境対策の強化なしの延伸は認められないと批判。

市内のぜん息被患率の推移(%)
区分 1981年度 2006年度
小学男子 1.05 5.52
小学女子 0.68 3.24
中学男子 1.08 5.37
中学女子 0.69 3.37

環境目標値は1カ所も達成していない

山口議員が、「ぜん息患者を減らすには、NO2を国の環境基準(0.06ppm)ではなく市の環境目標(0.04ppm)で達成するべきだ。どうなっているか」と追及したのに対し、環境局長は「自動車排出ガス測定局12局の全てで達成できなかった」と答えました。

山口議員は「市長は高速道路をつくる一方で、CO2削減のため車の利用を控えてというのは矛盾している。国やメーカーと協力し環境目標を達成し道路行政の見直しを」と要望しました。

 

国保資格証明書 大量発行を即時撤回せよ

681人に国保資格証明書発行

山口きよあき議員の質問で、名古屋市は3月に国保保険料長期滞納者のうち681人に資格証明書を送付したことがわかりました。保険証取り上げは、各地で医療にかかれず手遅れで死亡する事件が起きています。

山口議員は、「保険料減免制度の活用や国保推進員の努力で、保険料収納率は政令市で第3位と健闘している。『資格証の発行は滞納者との縁切り宣言になる』との市の見解を新聞で読んだ。資格証発行は保険料の収納率アップにつながらないということだが、この見解に変わりはないか」とただしました。

「納付相談活動を中心に」(局長)

健康福祉局長は、「今後も短期保険証を活用した納付相談活動を中心にする一方、滞納整理もすすめる」と答えました。

山口議員は「681人のほとんどは会えないままの見切り発車。納付相談が収納対策の中心なら、大量発行はやめるべきだ」と主張しました。